支援制度活用事例

従業員増加で会社の「変わり目」に経営戦略を策定し針路を定める
富山県富山市 金属板金業 コンチネンタル




有限会社コンチネンタル
所在地 富山県富山市水橋沖172  
代表取締役社長
岡田幸雄 氏

創業 平成3 年
従業員 36 名
事業内容 金属鋼板を利用した工作機械カバーの製作他
URL http://www.continental-ltd.com
     


中小企業向け公的支援制度「専門家派遣制度」を上手に活用している企業の経営者に利用のきっかけと会社の現状を聞いた。

――岡田社長は以前、呉服店に勤務されていたそうですね。
岡田社長(以下敬称略) 現在は工作機械のカバーを作る機械板金事業をしていますが、呉服という「商」の世界から来ましたので、その特徴が出ているかもしれません。鉄工所の中では「愛想の良い会社」だと思います。
――顧客対応への工夫としてはどのような特徴があるのですか。
岡田 現在、月間約2500の商品を受注生産しています。リピート注文は3割程度ですが、お客様に一度頼まれた品は、次の受注時に金額や図面、工程表といった資料をきちんと出したい。記憶をたどって必死に探すのですが、大変な作業で...。
ITでなんとかできないかと考え、受注管理のシステムを構築しました。
――財団法人富山県新世紀産業機構の専門家派遣制度を利用してITコーディネータを活用されたそうですが、どのようなきっかけからですか。
岡田 以前から足を運んでいた富山県新世紀産業機構のインターネット活用アドバイザーとして来てくださったのがITコーディネータの宇田川さんでした。それが縁で平成16年から今まで計3回(のべ25日間)ほど専門家派遣制度を使ってコンサルティングをお願いしています。ものの考え方が大変勉強になりました。
――相談内容は?
岡田 初めはホームページのリニューアルを相談しましたが、2期目はIT相談ではなく、経営戦略企画書の策定がテーマでした。
従業員が15人を超えたころから、会社が変わり目に来ていることを感じ、普段口では話している会社の方針や経営戦略をきちんと言葉にして従業員の方々に理解してもらいたいと考えたのです。宇田川さんは、私の話をうまく吸収して理解してくださり、企業として目指すべき方向性について、経営幹部と合意が図れました。

――社長として、ITの活用で留意されていることは何ですか。
岡田 「情報共有」とよく言われますが、共有できていない会社が多い。私は情報を伝えることには全精力を傾けています。
現在の受注システムでは品物の値段も作業にかかった時間も全部見える。わからないのは各人の給料くらいでしょう。
それとデータは必ず正確に入力します。正確でないと価値がありませんので。


ITコーディネータ紹介

 宇田川氏はITコーディネータの育成に関わるITCインストラクターも務める。コンサルティングにおいては大企業から中小企業まで多岐にわたる業務経験を活かし、経営幹部との合意形成をはかりながら経営革新をサポートすることを心がけている。
 インターネット活用のアドバイザーとして出会ったコンチネンタルの岡田社長には、経営者研修会を紹介したこともあり、4年にわたってサポートを行っている。
 岡田社長の元には他のコンサルティング会社からの営業も多いそうだが、「商売気の強い人、成功への方法を押し付ける人」には違和感を感じるそうだ。宇田川氏については、性格が正反対な点に相性の良さを感じ、「親身になって基本的なことからコーディネートする姿勢」を評価している。

有限会社システムユニオン
http://www.sys-uni.co.jp/
ITコーディネータ富山
http://www.itc-toyama.org/

ITコーディネータ
宇田川静夫  氏

有限会社
システムユニオン
ITコーディネータ富山



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