ケース研修受講体験記

ITCケース研修を終えて
セコム山陰株式会社
総務部長
錦織 隆

1.会社紹介と山陰初のケース研修開催の御礼
弊社は、セコムグループ企業の中にあって、山陰でのセキュリティ事業を任されている会社です。
事業としては、警備業のみならずISP・IDC・ASP等のIT関連事業も行っており、特にIDC事業は、松江、鳥取両市に世界トップレベルのセキュリティを誇るデータセンターを構築することにより、非常に高レベルな情報セキュリティサービスを提供させて頂いております。
しかしながら、例え当社がそのような設備を備えていたとしても、お客様のニーズにマッチングさせたシステム提案を行えなければ本末転倒な話であり、そのような提案能力を有するITC資格者の養成は、当社にとっても重要な課題でありました。
これまでケース研修は全国主要都市でのみ開催されておりましたので、当社はなかなか参加することができませんでしたが、今回山陰で開催されたことにより、当社にもやっとその好機が与えられましたので、非常に有難く感謝いたしております。
インストラクターの上田さんをはじめ、ITC協会の皆様ほかケース研修の山陰開催にご尽力頂きました方々にこの場をお借りして御礼申し上げます。

2.ITC試験合格
2007年7月8日(日)にITC協会ホームページにて試験合格を知りました。
そして7月9日(月)に合格通知が郵送されて来ました。実際に通知を受け取るまでは本当に合格しているのかと一抹の不安がありましたので、実際に合格通知が届いたときは、本当にうれしく思いました。と言いますのも4月にケース研修が始まった時、社長より『力試しのつもりで5月27日のITC試験に挑戦してみろ』と言われ、受験勉強もそこそこに受験いたしましたので、とても合格するとは思えなかったからです。
一応参考書、問題集は購入してある程度読んではいましたが、問題はほとんど応用問題で参考書や問題集等を丸暗記して受かるようなものではなかったように記憶しております。
当初インストラクターの上田さんにも『5月に受験します。』と言ったところ『5月に受験するのは少し無謀だなー。ケース研修の途中で受験させるなんて、なかなか厳しい会社ですね。』と言われておりましたので、今でも何故自分が合格できたのか不思議なぐらいで、例え合格のコツを聞かれたとしても答えられません。ただ一つこれから受験する人にアドバイスするならば、常日頃より経営的な視点に立って物事を見る癖をつけて おくことが必要ではないかと思います。
今思い返してみますと昨年の秋、上田さんが『山陰初のケース研修開催』という募集記事を山陰中央新報(地元新聞)に載せられなかったら、今日の自分はあり得なかったわけです。
また、上田さんの『島根でケース研修を開催したい』という強い思いがあったればこそ、その思いがITC協会を動かし、ケース研修の松江開催が実現したわけです。
そう思うと人生は、人と人との不思議な縁(えにし)により成り立っているものだとつくづく感じると共に、人によって生かされている自分というものを改めて感じざるを得ません。
そういった意味において、今回のケース研修からITC試験合格までの一連の経験は、ただ単にITC試験に合格する以上のいろいろな貴重な体験(気づき)を私に与えてくれたように感じます。

3.今後について
 私は、この8月にITCの申請を行い9月より晴れてITCの仲間入りをさせて頂く予定にしております。
しかしながら、この資格は非常に奥が深い資格です。(PMBOK、ITIL、BSC、WBS等々まだまだ分からないことだらけです。)
これからITCになれたとしても、そこから更に勉強や経験を積んでいかないと、今の状態ではまだまだ知識も経験も不足しており、とても中小企業の皆さんの役立つような適切なアドバイスなど出来ないと思いますので、今後真のITCとなれるよう継続的な学習に努めていきたいと思います。
そして今後名実ともにITCとなれた暁には、この資格を活用することにより、地域の皆様のお役に少しでもなれるよう頑張っていきたいと思っておりますので、先達のITCの皆様のご指導の程、よろしくお願いいたします。
以上

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