受講体験記

2010.07.01
ITCケース研修を終えて

尼崎信用金庫 経営相談コーナー
樽谷 昌彦

 ITCの資格にチャレンジしようと思ったのは、昨年(平成14年)11月のことで、そのきっかけとなったのは、その数ヶ月前に入会した「情報診断士の会」という中小企業診断士の方々が集まる会合で「ITC」の方の講演を聞いたからでした。そして、その会の方から資格取得は可能と聞いたからです。

 私が中小企業診断士商業部門に合格してから既に約20年が経ちました。その間の充電はあまりできていなかったといえます。「人生80年」といわれる今日、今後のライフプランを考えると、今ここでもう一度自分への投資をしておかねばと思っていました。ありがたいことに、ITCの資格取得には2003年度末までの3年間の「プロフェッショナル特別認定制度」があります。しかしながらこの研修は、「期間が15日以上もあり、とても大変である。費用が50万円以上もかかる。」と、以前に聞いていましたので、多分無理だろうと思っていました。しかも、「実務・実績審査」があり、とても合格できないと思っていましたが、結果的には金融機関の支店長として合格通知をいただくことができました(研修終了後現在の部署に転勤)。費用も補助金が利用でき、全て何とかクリアすることができました。

 3月22日(土)からの連続4日間にわたる「専門知識研修コース」の後、いよいよ4月5日(土)からケース研修が始まりました。ケース研修の前半5日間は「ミニケース研修」で、経営系の人は「情報コース」(10名)に、情報系の人は「経営コース」に分かれました。その後合流し10日間の「スルーケース研修」(36名)に入りました。
 やはり人数的には情報系の人の方が多かったですが、色々な分野の人がいた方が発想や着眼点が違って面白いと思いました。もっとも、IT系以外の方は最初、専門用語に悩まされるかもしれませんので、多少の復習は必要ですが。

 総じて宿題は比較的少なかったのですが、それでも最終日の「特別認定テスト」に、最終日前日の職場内「必修テスト」が重なり、試験2つと宿題をこなすのに一苦労しました。
 しかし、研修グループのメンバーの皆さんやインストラクターの方々のおかげで何とか全てクリアできました。

 これからは、研修で習ったことをしっかりと復習し身につけ、研修で知り合った皆さんや、当初に情報をいただいたITCの諸先輩方などのネットワークの力をお借りして、地域に貢献していきたいと思っています。


BACK

トップへ
2010.07.01
プロフェッショナル特別認定ケース研修の15日間を振り返って


佐伯祐司税理士事務所
佐伯祐司

 私は、10月から12月まで3ヶ月にわたり、大阪会場にて土曜・日曜日の15日間、ケース研修を受講しました。
 私の受講したコースでは、受講者のうち、経営系が27名、情報系が8名で、前半のミニ研修(5日間)は、経営系と情報系に分かれてそれぞれ不得手な分野、経営系受講者は情報の分野(情報コース)を情報系は経営の分野(経営コース)を一通りこなしました。
11月11日から35名が一同に会してITコーディネータのスルー研修(10日間)を受講し、最後の12月22日に試験を受けて翌年2月に合格発表がありました。

 私は、情報系コースで、5グループのCグループ5名のチームでミニ研修を受けました。
その5日間を振り返ってみたいと思います。まず、その前にインストラクター5名の先生方、同級生の26名の方々にお礼を申したいと思います。わかりやすい解説とバーチャルな実務指導でレベル向上ができましたこと、またグループ討議ではすばらしいアイデアの連続、それぞれが発表の機会をもちえた経験や的をえた質問の数々、一緒に勉強させていただき、皆様とお知り合いになれましたことを本当にうれしく思っています。私達グループは、ITの聞きなれない3文字熟語や横文字がポンポン飛び出す研修に積極的に立ち向かっていこうと決意し「横文字に強くなろう会」と命名して5日間がんばることができました。

 私は、税理士として自分の力のなさを今まで何度となく経験してきました。長引く不況での倒産や廃業、夜逃げをした会社のオーナーもおり、力がなくて救えなかったことが悔やまれます。税理士は、企業の業績が順調なときにゴルフの接待を受けたり、お酒の接待を受けたりと親交を深めることはあっても、業績が悪くなっては融資の手伝いのために試算表の作成などか協力はできないで、いざ、「儲かる」経営を指導するにはあまりにも非力である事を実感してきました。経営に必要なのは、当然IT化であるのもわかっています。
 ところが,IT化の導入は個人事業主や中小企業主にとっては、高齢化と毎日に追われる業務、後継ぎの手薄さでなかなか、難しいのが現状です。顧問先のためにできることをと考えると非常に苦しく難しいのがわかります。

 そこで、ない知恵をふりしぼって、まず、自分がe-ビジネスとはどんなものなのかを体験しようと決意しました。「虎穴に入らずんば虎児を得ず」と研修受講前の9月からホームページの立ち上げと 毎週月曜日と金曜日に2誌のメルマガを配信してきました。 全国で読者も2千人近くになり、また毎週ホームページへのアクセス数が1万5千件を超えるようになりました。もっともっと、ヒットさせて、顧問先に気付いてもらいたいと思っています。
 私がホームページで訴えているのは、正にITをとりいれて経営を行っていかないと勝ち残っていけないという事なのです。最初は、「一番かんた~ん会計」で帳簿作成から始めホームページを立ち上げることやメールでのやりとりなどでe-ビジネスへと徐々に成熟度を高めていっていただければいいのにと思っています。考えて実行しなければ前に進まないのを、自分にも言い聞かせながら何ヶ月かがたちました。

 その私に、ITコーディネータの研修は大きな希望を与えてくれました。
 経営のIT化というものは、プロセスを通じて実行していけばできると確信させてもらえたこと。もう1つ大きな財産は、研修を通じて出会えたインストラクターの先生方や34名の同士と今後一緒に経営者のために仕事ができるという喜びです。誰でも最初は未熟であり、実践をつんですばらしいコンサルタントになれるもので、私もどしどし皆さんと一緒に仕事をさせてもらって、死ぬときに立派なコンサルタントだったよと娘にいえればと思います。

 IT関連企業にお勤めの方や税理士等の資格をお持ちの方は、ぜひとも03年までのITCプロフェッショナル特別認定制度を有効に活用されますとビジネス発展のよいスタートがきれるのではないでしょうか。ご自分の課題として挑戦してみられてはいかがでしょうか。
 また、ITコーディネータになったことで、少しずつですがマスコミにも取り上げられ、自治体、商工会議所や大手ベンダーさんのセミナーにも講師としてお招きいただく機会も増えてきました。
 私のホームページ http://www.itsaeki.jp/ をご覧いただき参考にしていただければ幸いです。これらも、ITコーディネータ資格取得がきっかけとなりました。どうもありがとうございました。


BACK

トップへ
2010.07.01
ITCケース研修を終えて



札幌経営センター
代表取締役 吉川 孝

「久しぶりに中身の濃い勉強をした。そして楽しかった」
それが、ITCケース研修を終えての私の率直な感想でした。

平成14年のお正月。
「私はITCになる!!」
心地良いお屠蘇気分の中で、私は、ようやく決断していました。
私は以前から、ITコーディネータという資格が世の中にあり、その資格が企業への効果的なIT導入の支援を担う職業として今後大いに望まれるものであることも、その概要ではあるが、知っていました。
又、私は、税理士であり、中小企業診断士でもあるので、プロ特認の制度に該当することも知っていました。
思い起こせば昔、中小企業診断士に情報部門が新たに新設されたとき、又、システムアドミニストレータなる資格があることを知ったときも、私はそれらへの挑戦の衝動に駆られながら、現実の諸事情と己の意気地なさによって断念してきました。
そんな私は、ITCの存在を知った翌年の平成13年度も又、その頃と同じように思い立っては断念する、というよりは、日常の忙しさの中に決意が紛れ込んで消えてゆくということを、再び繰り返していました。

そんな私が、悩める顧問先経営者の方々の声なき声に背中を押されるように、書類審査を受けようと思い立ち、そして3月9日、プロ特認の実務・実績審査合格証が私の手元に届きました。

歳をとるほどに時の流れを早く感じるようになるものと聞いてはいましたが、その合格証を手にしてから今日までの時の流れは、まさに"矢の如し"そのものでした。
その後、6月に専門知識研修を受け、見るもの聞くもの知らなかったことだらけで、困惑と混乱の中で研修日程を終え、そして、「勉強するぞー」の意気込みは空振りのまま、8月のはスルー研修初日を迎えるという悲惨な幕開けを迎えます。
しかも、インストラクターの方々からは、「寝る暇はない」「体重が減る」云々と、各人各様に脅したっぷりのご心配と励ましを頂戴して、私は青ざめつつ研修に突入したのです。
ケース研修に入るに際して、私は、自分の経験や既得の知識と馴染ませて新たな事柄を効率よく覚え且つ理解するという、これまで有効であった方法を捨て、ついでに、年齢とつまらぬプライドを捨てて、初心に帰って学ぼうと心に決めて臨みました。
結果、ミニケースの5日間、スルー研修の10日間とも15名の学ぶ仲間と楽しく、延べ7名のインストラクターの方々とも親しく、充実した時間を過ごすことができたことを、心から感謝しています。

とは言っても、この研修の日程に沿った課題の学習と提出成果の作成スケジュールは、本来業務の不規則なスケジュールと時折ぶつかり、随分と普段の仕事の仲間やお客様にも少々迷惑をかけたように思います。
加えて、大半の土日がこの研修に費やされたことで、疲労が次第に積もり、年齢的な体力の衰えとも重なって、研修終盤の数日は中々気合が入らない自分がいました。そんなことも、共に学んだ仲間たち、とりわけ同じグループの仲間には大いに救われました。
これまで、私が人から聞いて知りうる範囲では、研修で得られる資格は我慢して座っていれば貰える(に近い)ものだと思っていた自分の愚かさを、パワーポイントの課題用プレゼンテーションスライドが協会から送信されてきた時点で知り、この研修を通して率直に学ぶことによって多くの気づきと知識・ノウハウを得ることができました。
そして、得られたノウハウは、まさしくITCの"経営とITを効果的につなぐ"という役割の定義を裏切らないものでした。

今は、札幌では税理士最初のITCとして、まず既存の顧問先企業の啓蒙や指導を積極的に実践し、更に地域と地元企業のために新たな役立ちを提供してゆく力を着実に身に着けて行きたいと望んでいます。
そして、共に学びながら知り合った異業種の同志を大切にして、ITC北海道のネットワーク活動を広げていく未来にも貢献できるよう、今後の実践と一層の研鑽努力を積みたいと考えています。


BACK

トップへ
2010.07.01
ITC新ケース研修を終えて
クラレイ株式会社
物流本部長 常務取締役 沖 洋次

 当社は、福岡県北九州市に本拠を置く会社で、冷凍農水産物の輸入、卸売、加工及び冷蔵倉庫業を営んでいます。私が冷蔵倉庫業に従事した昭和58年当時は、業務は労働集約的で、牢名主ならぬ倉名主がいて、その人が居ないと荷物のある場所がわからないなど、かなり属人的で個人の経験に頼るところが多く、労務管理上かなり問題がありました。

 そこで、徐々に作業の機械化やコンピューター化によるロケーション管理等、作業の標準化や改善を図ってきました。倉庫はいかに詰め込むかの時代から、保管商品の多品種で小口化が進み、適格な在庫管理とスピディーな出庫が求められるようになり、その作業の標準化や改善は功を奏するようになってきました。 平成10年に今後の九州の低温物流は福岡市を中心に展開されていくであろうということで、福岡市の香椎パークポートに冷蔵倉庫を含む低温物流センターを建設することになり、北九州市にあった普通倉庫とその土地が市の収用にあったこともあり、ITを駆使した最新鋭の物流センターを建設しようと、プロジェクトを立ち上げました。

 建物については、以前にも建設の経験がありましたが、IT化プロジェクトの知識や経験が十分にあるわけでなく、大手のベンダーに頼りながら進めていけば何とかなるであろう、という思い込みで作業を進めました。 しかし、プロジェクト進めるなかで十分に現場を巻き込めずに、IT化による業務プロセスを大きく変えたため、当初から現場の混乱が続いた上に、IT機器の保守やメンテナンスなどの運用面で支障が発生して、システムの改善や修正を余儀なくされ、立ち上げ時からトラブルが続き、現場にも大変な迷惑をかけてしまいました。しかし、それも自分でまいた種であり、IT化は単なるコンピューター導入の経験や「エイヤーの世界」ではとても無理であることと、IT化の体系的なスキルの必要性をその時に痛感させられました。そこで、ITCの資格を取ろうと、指定教材を購入して勉強を始めましたが、経営分野とくに経営品質や成熟度に目が向いてしまい、セルフアセッサーの研修と認定を優先させてしまい、2002年の第3回のITコーディネーター補の試験に不合格になってしまいました。

 しかし、セルフアセッサーの活動を進めていくなかで、自分のコミュニケーションスキル不足に気づき、ファシリテーションやコーチングスキルの学習の場に積極的に参加するようになり、またIT化を進める上で、コミュニケーションがいかに重要であるかを十分に認識できるようになりました。

 今年度から、セルフアセッサーも専門スキル特別認定制度の対象になったことや、ケース研修のグループ活動で、いままで学習してきたコミュニケーションスキルが、どの程度実践できるかを確かめる意味でも、私費でケース研修の受講をすることにしました。

 今回の福岡会場のケース研修の受講者は17名で、IT関係の仕事を専門にされている方が13名(試験の合格者は10名)と専門スキル特別認定制度の対象者4名でスタートしました。当初、私は経営戦略フェーズではついていけても、IT戦略フェーズでは、グループの皆についていくことができないのではないかと不安でした。しかし、それも取り越し苦労で、私の所属したAグループは情報リテラシーや、属人的スキルの高い人の集まりであったこと、研修の課題が、自分の仕事にあまりかけ離れてないこと、そしてなによりも、インストラクターによる計らいでアイスブレークならぬ研修後のタイミングのよいノミニケーションが取り入れられたこともあり、研修の2日目までにはその不安もどことやらで、吹っ飛んでしまいました。 しかし、ほぼ毎週土日の終日の研修と、事前学習は、さすがに疲れましたが、インストラクターはじめ、参加者の全員の熱意と参加意欲により、回数を重ねるごとに、心地よい疲れに変わっていきました。

 しかし、最終日の研修の後、専門スキル特別認定制度の試験が80分行なわれましたが、これは本当に疲れました。合格発表は来年の1月ということですが、試験はできれば1回で終わらせたいものです。

 今回、新しいプロセスガイドラインでの研修ということもあり、フェーズも大きく経営戦略とIT戦略(調達、導入、サービス)になったことは、実務としては非常に理解しやすく取っ付きやすくなったと思いました。又、プロジェクトマネジメントが、プロセス&プロジェクトマネジメントの名称になったことは、「良い結果は良いプロセスから生まれる」といつも考えている私にとって当を得たりという感があり、嬉しく思いました。研修を終わってプロセスガイドラインを読み直してみましたが、最初よりも、中身がどんどん頭に入っていくのは、やはり良い研修プロセスの結果のおかげだなあと、インストラクターをはじめ参加者全員に感謝申し上げます。

 今後は、いま与えられている仕事を達成した後、この研修を通じて、学習したことや、知り合えた人的ネットワークの知恵をお借りして、少しでも人様に貢献できるような仕事ができるように努力していきたいと思っています。


BACK

トップへ
2010.07.01
ITC新ケース研修を無事終えて



株式会社名古屋ソフトウェアセンター
事業推進部部長 山崎 高文

1.ケース研修受講の動機
 私が勤務している名古屋ソフトウェアセンターは、名古屋地区のケース研修の会場として利用いただいており、旧ケース研修(休日コース)は、これまで3期連続開催することができました。
 しかし、2006年8月から始まった新ケース研修の集客は当初はかばかしくなく、ITC協会よりケース研修を受託している名古屋ソフトウェアセンターの職員である私が、ケース研修に申し込むこととなったのです。(最終的には30名の参加者がありました)
 そうは言っても、心のどこかでいつかこの日が来るのではと思っておりました。
 名古屋ソフトウェアセンターがITC資格者の東海地区の活動拠点として位置付けられていることから、私自身がITCの一員となり、活動の幅を広げるためにケース研修を開催することがCSF。ケース研修が開催されITC人口が増加し、コンサル実績を積み上げることが、当社にとってのKGIと考えました(水口インストラクターすみません。まだ理解が浅い不肖の教え子です)。

2.当初の期待
 受講するに当たり3つの期待を懐いておりました。
 ひとつは、BSCの習得でした。
 30年近い銀行員経験で財務の視点、顧客の視点から企業を見る習慣はついているつもりでしたが、業務プロセスの視点、学習と成長の視点で企業を見る感覚が身についておりませんでした。
 もうひとつはプレゼンテーション能力のアップでした。
 ITの研修機関に在籍しながらパワーポイントで資料を作成したことがなく、また人前で話すことも最近は遠ざかっておりました。
 最後は、ITCの人脈を作ることでした。
 受講生の皆さんは各々の企業・立場で十分な得意技を持った魅力的な方ばかりです。人と人のつながりは宝です。 名古屋ソフトウェアセンターは、ITCの力を借りてコンサルティング事業を行っております。自分自身の成長のためにも、また当社のためにもITCを良く知ること、人脈を作ることが重要なことでした。

3.ケース研修終了後の感想
 第2期ケース研修 B351コースは、2006年8月19日(土)~11月5日(日) 休日15日間を費やして29名が無事終了することができました。 しかし、休日15日間がつぶれることは、業務の消化、疲労の回復、家庭サービスができない点など正直厳しいものがありました。
 グループ学習は、はじめのうちは各企業文化・経験の違い、初対面という遠慮と少しばかりのプライドが邪魔をして、合意形成に苦心したこともありましたが、非常に有効な研修方法だと感じました。
 また自分の知らないこと、体験したことのない話を聞くことは非常に新鮮で興味深いものでした。
 それに何よりも、多くの受講生の方が非常にプレゼンテーションがうまいことに驚かされました。ある種タレント以上の才能であり当研修所の生徒さんにも見せてあげたいほどでした。
 研修が終わり1ヶ月近くが経過し、ようやく生活にも落ち着きを取り戻しました。 この間、同期の皆様にメールを出すこともほとんどありませんでしたが、これからITCとしての第一歩を踏み出すことになるのですから長い付き合いをお願いしたいと思います。
 I(いつも愛を持って)T(助け合って)C(チャンスをものにできるようにし)ネットワークを築いていきましょう。
 名古屋ソフトウェアセンターも「ITCの止まり木」としてお役に立ちたいと考えております。
 最後にITCが実績を重ね、社会的に認知され、学生にも「将来なりたい職業」として選択されるようになることを期待しております。


BACK

トップへ
2010.07.01
ITCケース研修を終えて
セコム山陰株式会社
総務部長
錦織 隆

1.会社紹介と山陰初のケース研修開催の御礼
弊社は、セコムグループ企業の中にあって、山陰でのセキュリティ事業を任されている会社です。
事業としては、警備業のみならずISP・IDC・ASP等のIT関連事業も行っており、特にIDC事業は、松江、鳥取両市に世界トップレベルのセキュリティを誇るデータセンターを構築することにより、非常に高レベルな情報セキュリティサービスを提供させて頂いております。
しかしながら、例え当社がそのような設備を備えていたとしても、お客様のニーズにマッチングさせたシステム提案を行えなければ本末転倒な話であり、そのような提案能力を有するITC資格者の養成は、当社にとっても重要な課題でありました。
これまでケース研修は全国主要都市でのみ開催されておりましたので、当社はなかなか参加することができませんでしたが、今回山陰で開催されたことにより、当社にもやっとその好機が与えられましたので、非常に有難く感謝いたしております。
インストラクターの上田さんをはじめ、ITC協会の皆様ほかケース研修の山陰開催にご尽力頂きました方々にこの場をお借りして御礼申し上げます。

2.ITC試験合格
2007年7月8日(日)にITC協会ホームページにて試験合格を知りました。
そして7月9日(月)に合格通知が郵送されて来ました。実際に通知を受け取るまでは本当に合格しているのかと一抹の不安がありましたので、実際に合格通知が届いたときは、本当にうれしく思いました。と言いますのも4月にケース研修が始まった時、社長より『力試しのつもりで5月27日のITC試験に挑戦してみろ』と言われ、受験勉強もそこそこに受験いたしましたので、とても合格するとは思えなかったからです。
一応参考書、問題集は購入してある程度読んではいましたが、問題はほとんど応用問題で参考書や問題集等を丸暗記して受かるようなものではなかったように記憶しております。
当初インストラクターの上田さんにも『5月に受験します。』と言ったところ『5月に受験するのは少し無謀だなー。ケース研修の途中で受験させるなんて、なかなか厳しい会社ですね。』と言われておりましたので、今でも何故自分が合格できたのか不思議なぐらいで、例え合格のコツを聞かれたとしても答えられません。ただ一つこれから受験する人にアドバイスするならば、常日頃より経営的な視点に立って物事を見る癖をつけて おくことが必要ではないかと思います。
今思い返してみますと昨年の秋、上田さんが『山陰初のケース研修開催』という募集記事を山陰中央新報(地元新聞)に載せられなかったら、今日の自分はあり得なかったわけです。
また、上田さんの『島根でケース研修を開催したい』という強い思いがあったればこそ、その思いがITC協会を動かし、ケース研修の松江開催が実現したわけです。
そう思うと人生は、人と人との不思議な縁(えにし)により成り立っているものだとつくづく感じると共に、人によって生かされている自分というものを改めて感じざるを得ません。
そういった意味において、今回のケース研修からITC試験合格までの一連の経験は、ただ単にITC試験に合格する以上のいろいろな貴重な体験(気づき)を私に与えてくれたように感じます。

3.今後について
 私は、この8月にITCの申請を行い9月より晴れてITCの仲間入りをさせて頂く予定にしております。
しかしながら、この資格は非常に奥が深い資格です。(PMBOK、ITIL、BSC、WBS等々まだまだ分からないことだらけです。)
これからITCになれたとしても、そこから更に勉強や経験を積んでいかないと、今の状態ではまだまだ知識も経験も不足しており、とても中小企業の皆さんの役立つような適切なアドバイスなど出来ないと思いますので、今後真のITCとなれるよう継続的な学習に努めていきたいと思います。
そして今後名実ともにITCとなれた暁には、この資格を活用することにより、地域の皆様のお役に少しでもなれるよう頑張っていきたいと思っておりますので、先達のITCの皆様のご指導の程、よろしくお願いいたします。
以上

BACK

トップへ
2010.07.01
東京開催2006.12~2007.03 ITCケース研修
NTTコミュニケーションズ株式会社
システムエンジニアリング部
木佐 佳子

 東京(両国)で開催された15日間のケース研修。平日開催で、月に4、5日ずつ4カ月間にわたり行われた。
 日常業務との調整に参加者は手を焼いたが、それ以上に得るものの大きい、たいへん有意義な研修だった。
 以下,人,研修内容,設備の視点から本研修を振り返り、ご紹介したい。

【 人 】

■ 講師
 4名の講師陣は、第一線で活躍する現役ITコーディネータであり、百戦錬磨のプロフェッショナル。講義内容だけでなく、そのプレゼン手法、話術、説明の組み立てなど、学ばせていただくところが多々あった。
 中でも、時折お話いただく"事例紹介"では、実際にITコーディネータとして携われた企業のIT化について、貴重な経験談をお聞かせいただいた。

■ クラスメイト
 本研修の参加者は29名。全員が無事に修了証を受け取った。
 参加者の年齢層は意外と若く、クラスの半数近くは30代だった。企業の取締役から、SE、営業職まで、様々なバックグラウンドをお持ちの方々。貴重な出会いとなった。今後もITコーディネータの同期として長く付き合っていきたい。

■ 懇親会!
 とても盛り上がった。
 普段あまり接することの無い異業種、異世代の方々と公私様々な話ができる貴重な場になった。研修期間中には2回ほど開催された。今後も定期的に行われる予定。両国という土地柄で、何といってもちゃんこ鍋が美味だった!

【 研修内容 】

■ 流れ
 29名のクラスメイトが5~6名ずつ5グループに分かれ、グループごとに着席した。
 講義とケーススタディが並行して進められ,ITCプロセスについて講師より説明いただき、それに基づいてケーススタディを課題1から課題18まで、各グループでディスカッションした。そして検討結果を、各々プレゼンし、質疑応答で議論し理解を深めた。

■ グループディスカッション
 ケーススタディでは、ある書籍取次企業に対するITC活動をモデルとし、業務プロセス改革とそれに即したIT化の実現について検討した。
 グループでの役割分担は様々で、プレゼン専属の担当者(Mr.プレゼン)を置くグループもあった。限られた時間の中で成果物を完成させるのは至難の業で、私のグループでは、作業分担や、成果物のレベル(時間内にどのくらい掘り下げた内容で作成できるか)、話し合いのスケジュールなどを事前に決めて、効率化に努めた。

■ プレゼンテーション
 一連の行程を15日間で検討するため、プレゼンテーションについては、全般的に内容に対して発表時間が短かった。このため、時間配分や、アピールポイントの強調、資料の構成などについて、各グループで色々な工夫がなされ、おおいに参考になった。 また、ロールプレイングによる発表では、発表者はITコーディネータになりきり、講師陣は企業の経営陣になりきって、プレゼン・質疑応答を行った。

■ アンケート
 一日の研修の終わりに毎回アンケートを提出した。質問や意見については、講師が次回の始めにとても丁寧に回答してくれる。研修に参加される方は、ぜひこのアンケートを活用されることをおすすめする。

■ リファレンス、情報提供
 講義の中でご紹介いただく参考資料等は、ITコーディネータ関連情報に限らず、日常業務にも役立つものが多く、とても参考になった。特にインターネット上のもので,「こんないい資料があったんだ。」とつい思ってしまう情報を、たくさん提供いただいた。
 また、時折、講師陣が自ら作成された、実際にITC活動で利用している貴重な資料を開示していただいた。

【 設備 】

 用意されている設備は開催回によって異なると思われるが、想像していた以上に設備が充実していたので、ご参考までに本研修での設備を記載しておきたい。
 各グループ卓には、PC1台・プロジェクタ・ホワイトボード・文具(ポストイット大小4色・ペン類・のり等)が用意されていた。ポストイットはSWOT分析などの情報抽出やアイデア創出において大量に消費した。
 その他、共用設備として、インターネット接続PC3台・発表用プロジェクタ&PC・スクリーン・プリンタが用意され、照明・空調などにおいてもきめ細かい配慮がなされていた。
 今回の研修でITCプロセスをひと通り学習し、"経営戦略からITサービス活用まで一貫して精通している人材"の重要性を強く感じた。わたしはSEという職種柄、特に経営分野において新たに得られる知識が多く、今回の経験をぜひ日常業務やプライベートにも役立てて行きたい。
 また、まとまった時間を確保し研修を受ける機会を与えていただいたこと、協力いただいた職場の同僚、そして家族に心より感謝申し上げる。


BACK

トップへ
2010.06.15
ケース研修受講体験記                (※本体験記は、15日間の「ケース研修」です)
 株式会社PENTAGON 代表取締役 冨田 さより様
    女性社長のケース研修(15日間の記録)
    (外部リンク。ご本人の承諾を得て掲載させていただいております。)

 セコム山陰株式会社 総務部部長 錦織 隆様
    主要都市以外(山陰)でのケース研修

 NTTコミュニケーションズ株式会社 システムエンジニアリング部 木佐 佳子様
    This is 「ケース研修」

 名古屋ソフトウェアセンター 事業推進部部長 山崎 高文様
    「ケース研修」への3つの期待

 クラレイ株式会社 常務取締役 沖 洋次様
    セルフアセッサーとITコーディネータ

過去にケース研修を受講された方々の受講体験記
 さっぽろ経営センター 代表取締役 吉川 孝様
    ITCケース研修を終えて

 尼崎信用金庫 経営相談コーナー 樽谷 昌彦様
    ITCケース研修を終えて


 

1

このページのトップへ