東京開催2006.12~2007.03 ITCケース研修
NTTコミュニケーションズ株式会社
システムエンジニアリング部
木佐 佳子
|
東京(両国)で開催された15日間のケース研修。平日開催で、月に4、5日ずつ4カ月間にわたり行われた。
日常業務との調整に参加者は手を焼いたが、それ以上に得るものの大きい、たいへん有意義な研修だった。
以下,人,研修内容,設備の視点から本研修を振り返り、ご紹介したい。
【 人 】
■ 講師
4名の講師陣は、第一線で活躍する現役ITコーディネータであり、百戦錬磨のプロフェッショナル。講義内容だけでなく、そのプレゼン手法、話術、説明の組み立てなど、学ばせていただくところが多々あった。
中でも、時折お話いただく"事例紹介"では、実際にITコーディネータとして携われた企業のIT化について、貴重な経験談をお聞かせいただいた。
■ クラスメイト
本研修の参加者は29名。全員が無事に修了証を受け取った。
参加者の年齢層は意外と若く、クラスの半数近くは30代だった。企業の取締役から、SE、営業職まで、様々なバックグラウンドをお持ちの方々。貴重な出会いとなった。今後もITコーディネータの同期として長く付き合っていきたい。
■ 懇親会!
とても盛り上がった。
普段あまり接することの無い異業種、異世代の方々と公私様々な話ができる貴重な場になった。研修期間中には2回ほど開催された。今後も定期的に行われる予定。両国という土地柄で、何といってもちゃんこ鍋が美味だった!
【 研修内容 】
■ 流れ
29名のクラスメイトが5~6名ずつ5グループに分かれ、グループごとに着席した。
講義とケーススタディが並行して進められ,ITCプロセスについて講師より説明いただき、それに基づいてケーススタディを課題1から課題18まで、各グループでディスカッションした。そして検討結果を、各々プレゼンし、質疑応答で議論し理解を深めた。
■ グループディスカッション
ケーススタディでは、ある書籍取次企業に対するITC活動をモデルとし、業務プロセス改革とそれに即したIT化の実現について検討した。
グループでの役割分担は様々で、プレゼン専属の担当者(Mr.プレゼン)を置くグループもあった。限られた時間の中で成果物を完成させるのは至難の業で、私のグループでは、作業分担や、成果物のレベル(時間内にどのくらい掘り下げた内容で作成できるか)、話し合いのスケジュールなどを事前に決めて、効率化に努めた。
■ プレゼンテーション
一連の行程を15日間で検討するため、プレゼンテーションについては、全般的に内容に対して発表時間が短かった。このため、時間配分や、アピールポイントの強調、資料の構成などについて、各グループで色々な工夫がなされ、おおいに参考になった。
また、ロールプレイングによる発表では、発表者はITコーディネータになりきり、講師陣は企業の経営陣になりきって、プレゼン・質疑応答を行った。
■ アンケート
一日の研修の終わりに毎回アンケートを提出した。質問や意見については、講師が次回の始めにとても丁寧に回答してくれる。研修に参加される方は、ぜひこのアンケートを活用されることをおすすめする。
■ リファレンス、情報提供
講義の中でご紹介いただく参考資料等は、ITコーディネータ関連情報に限らず、日常業務にも役立つものが多く、とても参考になった。特にインターネット上のもので,「こんないい資料があったんだ。」とつい思ってしまう情報を、たくさん提供いただいた。
また、時折、講師陣が自ら作成された、実際にITC活動で利用している貴重な資料を開示していただいた。
【 設備 】
用意されている設備は開催回によって異なると思われるが、想像していた以上に設備が充実していたので、ご参考までに本研修での設備を記載しておきたい。
各グループ卓には、PC1台・プロジェクタ・ホワイトボード・文具(ポストイット大小4色・ペン類・のり等)が用意されていた。ポストイットはSWOT分析などの情報抽出やアイデア創出において大量に消費した。
その他、共用設備として、インターネット接続PC3台・発表用プロジェクタ&PC・スクリーン・プリンタが用意され、照明・空調などにおいてもきめ細かい配慮がなされていた。
今回の研修でITCプロセスをひと通り学習し、"経営戦略からITサービス活用まで一貫して精通している人材"の重要性を強く感じた。わたしはSEという職種柄、特に経営分野において新たに得られる知識が多く、今回の経験をぜひ日常業務やプライベートにも役立てて行きたい。
また、まとまった時間を確保し研修を受ける機会を与えていただいたこと、協力いただいた職場の同僚、そして家族に心より感謝申し上げる。
|