ケース研修受講体験記

ITCケース研修を終えて

尼崎信用金庫 経営相談コーナー
樽谷 昌彦

 ITCの資格にチャレンジしようと思ったのは、昨年(平成14年)11月のことで、そのきっかけとなったのは、その数ヶ月前に入会した「情報診断士の会」という中小企業診断士の方々が集まる会合で「ITC」の方の講演を聞いたからでした。そして、その会の方から資格取得は可能と聞いたからです。

 私が中小企業診断士商業部門に合格してから既に約20年が経ちました。その間の充電はあまりできていなかったといえます。「人生80年」といわれる今日、今後のライフプランを考えると、今ここでもう一度自分への投資をしておかねばと思っていました。ありがたいことに、ITCの資格取得には2003年度末までの3年間の「プロフェッショナル特別認定制度」があります。しかしながらこの研修は、「期間が15日以上もあり、とても大変である。費用が50万円以上もかかる。」と、以前に聞いていましたので、多分無理だろうと思っていました。しかも、「実務・実績審査」があり、とても合格できないと思っていましたが、結果的には金融機関の支店長として合格通知をいただくことができました(研修終了後現在の部署に転勤)。費用も補助金が利用でき、全て何とかクリアすることができました。

 3月22日(土)からの連続4日間にわたる「専門知識研修コース」の後、いよいよ4月5日(土)からケース研修が始まりました。ケース研修の前半5日間は「ミニケース研修」で、経営系の人は「情報コース」(10名)に、情報系の人は「経営コース」に分かれました。その後合流し10日間の「スルーケース研修」(36名)に入りました。
 やはり人数的には情報系の人の方が多かったですが、色々な分野の人がいた方が発想や着眼点が違って面白いと思いました。もっとも、IT系以外の方は最初、専門用語に悩まされるかもしれませんので、多少の復習は必要ですが。

 総じて宿題は比較的少なかったのですが、それでも最終日の「特別認定テスト」に、最終日前日の職場内「必修テスト」が重なり、試験2つと宿題をこなすのに一苦労しました。
 しかし、研修グループのメンバーの皆さんやインストラクターの方々のおかげで何とか全てクリアできました。

 これからは、研修で習ったことをしっかりと復習し身につけ、研修で知り合った皆さんや、当初に情報をいただいたITCの諸先輩方などのネットワークの力をお借りして、地域に貢献していきたいと思っています。


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