ITコーディネータに新しい良い風が吹いてきています

 会長の澁谷裕以(ひろゆき)です。
 2018年に入って、ITコーディネータにとって、新しくて良い風が吹いてきていると感じます。嬉しいニュースが立て続けにあったので、皆さんとシェアしたく。
 一つ目は、今回の補正予算で、経済産業省・中小企業庁が、中小企業・小規模事業者を対象とした「ものづくり・商業・サービス経営力向上支援事業(ものづくり補助金)」で1000億円を計上したことは、ご存知のとおりです。私たちITコーディネータは、この施策を受けて、ITを経営の力として活用していけるように、経営者をサポートしていくことが強く求められています。
 そういったなかで、1月31日の参議院予算委員会で世耕経済産業大臣が、公明党の山本香苗議員からのご質問に答えるかたちで、以下のようなご発言をされました。
 「機械だけ入れてもそれをうまく使いこなさいといけないので、例えばスマートものつくり応援隊とかITコーディネータとか外部の専門家に依頼する。その経費もこの補助金の中にいれる、その分上限額を追加する」 
 最近、経産省・中小企業庁も、中小企業の置かれた厳しい現状を打破するためにITを経営の力として活かすことの重要性をヒシヒシと感じておられますが、そのなかで金を出すだけでなく、きちんと使いこなして定着するまで支援する人材が必要という認識が明確に出てきています。「一万人トレーナー育成」方針というのも打ち出されています。
 このような千載一遇のチャンスを活かすべく、協会から経産省に対して、例えば2~3日の「簡易版ケース研修」のようなものをつくって「ITコーディネータ・アソシエイツ」みたいな入口資格を用意したら「一万人トレーナー」構想のお役に立てるのではないかというご提案を差し上げ、大いに歓迎していただいています。
 中身の検討はこれからですが、「ITを経営の力として活かす」ためには、「経営者と対話をしながら経営課題をクリアに整理し、そのなかで、どこでどのようにITを活用することが効果的なのかを一緒に考える」という私たちの役割、あるいはPGLの考え方を今こそ広めていかなくてはいけません。
 日本の中小企業がITを経営の力として大いに生産性を高めていくことができるように、皆さんと知恵を出し合いながら、「ITコーディネータ・アソシエイツ」や「簡易ケース研修」のようなものを作っていきたいと考えています。
 
 もう一つは、経済産業省により公表されているITSS:ITスキルスタンダードがありますが、この度、これをベースとしたNPO法人スキル標準ユーザ協会作成の「ITSSキャリアフレームワークと認定試験・資格とのマップ」において、ITコーディネータが「レベル4」であるという認定を受けました。レベル4というのは「プロフェッショナルとしてスキルの専門分野が確立し、自らのスキルを活用することによって、独力で業務上の課題の発見と解決をリードすることができる」というレベルですから、大変価値の高い資格であるというお墨付きを得たことになります。  
 そして、何よりも嬉しいのは、前々からケース研修について、厚生労働省や経済産業省からの給付金を受けられるように各省庁と折衝をしてきましたが、実はこのレベル4が給付金の前提条件だということでした。そこで、レベル4の認定を受けることが先決だと考えて折衝をしてきました。これで、いよいよ給付金の対象講座に向けて本格的な活動を始めることのできる素地が整いました。うまくいけば、2018年秋頃には何らかの政府給付金対象講座の認定が受けられかもしれません。また、経過はご報告しますが、価値の高いケース研修を多くの人に受けていただくためにも政府給付金の対象講座となることは大きな一歩です。ご期待ください。
 
 以上のように、私たちITコーディネータにとって大きなチャンスが巡ってきています。今こそ、新しい良い風にのって活動量を増やし、ITコーディネータの価値を広めていく時です。これぞ、「第2の創業計画」!皆さんと一緒に、前向きに、地道に進めていきたいと思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。
 
   
 

 

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