2014年度IT経営カンファレンス開催地概要報告(釧路)

 


2015/3/10
ITコーディネータ協会
事業促進部 山川 元博

 

 

2014年度IT経営カンファレンス開催地概要報告(釧路)

 

 


講演内容
基調講演
『地域資源の活用による観光イノベーションと事例』
特定非営利活動法?ITコーディネータ協会会? 播磨崇氏
実践事例紹介
『地元釧路でのITコーディネータサポート事例』
ITCくしろ 乗山徹氏
実践事例紹介
『感動野菜産直農家寺坂農園』
南ふらのメロン農家寺坂農園 代表 寺坂祐一氏

 


・参加人数 約90名
・参加者分類 ITC:約50%
 
 
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今年度の「IT経営カンファレンス」は北海道釧路からのスタートです!
主催者の北海道ITコーディネータ協議会釧路支部・乗山支部長から、今カンファレンス開催の趣旨・目的、参加者の皆さんに“一つでも(経営に)役立つ情報を持ち帰って欲しい”と挨拶がありました。また釧路支部のメンバー(中島氏・間瀬氏・斉藤氏)の紹介がありました。

 

来賓を代表して北海道釧路総合振興局 地域政策部 部長 長谷部勝也様からご挨拶をいただき、観光地域としての釧路の魅力をお話しいただきました。

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基調講演
『地域資源の活用による観光イノベーションと事例』
特定非営利活動法?ITコーディネータ協会会? 播磨崇氏

 

続きまして、基調講演「地域資源の活用による観光イノベーションと事例」を共催のITコーディネータ協会・播磨会長がお話ししました。
・ITコーディネータ制度の紹介
・国の取り組み紹介「日本再興戦略」、「農観連携」「産業観光」
・産業観光まちづくり大賞(第1回銀賞は釧路市)第8回から経済産業大臣賞も追加された。「観光立国実現に向けたアクションプログラム2014」
・地域資源の活用による地域活性化の現実と課題、展望について
・中期的に見た構造変化「人口変化」「情報化の進展」について
・「観光ビジネスの現状と課題」
・都道府県別延べ宿泊者数の推移、北海道は東京に続き2位、外国人の推移は3位
・「観光分野におけるイノベーションに向けて」、事例をまじえてお話し
・観光とは人が動くということ
・人ごとではなく自らのこととしえ、原点に戻って成功をめざしましょう。

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基調講演
『ICTをインターフェイスとした地域活性化に向けて
~Fujisan Free Wi-Fiプロジェクト事例紹介~』
シナプテック株式会社 代表取締役社長 戸田達昭氏

 


(講演概要)

・山梨初の起業家
・バイオテクノロジーのベンチャーが本業
・若者参加型の地域活性PRJ
・やまなし大使
・外国人観光客の最大のストレスはWi-Fi環境が使えないこと
・Freeアクセスが少ない(認証が必要=本国での事前登録)
・観光地に必要なことはその場で情報発信(鮮度)が必要
・通信事業者ではないシナプテック(株)が窓口(中立)となって2社の通信事業者を巻き込み(行政が選べる状態・産官民でやっている)、山梨県庁でFree Wi-Fi設置を発表した
・外国人観光客向けにWi-Fiカードを配る⇒良い情報を配信できるようにしよう⇒周遊させる仕組み(現在の状況)
・予算ゼロでやっている(事業費無)=受益者負担(観光の予算まではつかない)※入れるためのメリット(受益者)を明確にする(相乗効果)
・2年半で1600か所以上のFree SPOT設置(計画以上・山梨県内)、NTT東が頑張ったので東日本に入れる仕組みはある
・コンテンツ(観光)「うまいーネット」は山梨県で作ったが、作って終わり、が慣例になっていた⇒発掘してきて再利用したものもあった
・山梨のWi-Fiを静岡も導入に決定⇒しかし、静岡はNTT西⇒Fujisan Free Wi-Fiプロジェクトの発足へ
・インフラ=NTT東西、エレコム、サントリー&アサヒ(自販機)=無償、JPも賛同(今後参入)⇒メニューを選ぶことができる
・自治体間の壁を越えて「全体最適=外国人から見て何が良いか」を中心にかんがえたところ、富士山という共通項で山梨・静岡・神奈川が一緒にできる、ということになった
・Free Wi-Fi Japanプロジェクトが走っている⇒山梨モデルもあるので、北海道(釧路)も参加しませんか?
・質)初めの一歩は? 行政が「やってみませんか」という先導役をお願いしたい
・県の事業とは言っても、市町村に丁寧に説明して協力を得ることが大事
・ユーザーの説得と自治体の説得、両方とも大変だった。
・皆さん一緒に活動しませんか!

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実践事例紹介1
『地元釧路でのITコーディネータサポート事例』
ITCくしろ 乗山徹氏

 


(講演概要)

・地元でのITC活動の紹介(ITCの活用):ビジネスホテル事例
・地元ホテルの環境は。。。入込数が減り続けている(今年は増加)、老舗ホテルの倒産、企業の支店が撤退してビジネス客増加、スポーツ大会開催、夏季の長期滞在客増(涼しい)
・市内2ホテル、1旅館の支援事例
・2代目経営者、売り上げは3年前低下傾向、日々の業務でいっぱい、マーケティングやっていない、予約サイトの活用でコスト増
・①商品力×マーケティング×、②商品力×マーケテイング○、③商品力○マーケティング×、④商品力○マーケティング○
⇒③が多い、この会社も③だった
・強みの有無⇒どこに価値が?
・ターゲットを広げすぎている会社が多い
・強み「食事(70品目)」「夕食を宿泊者の半数が食べる」
⇒販促は“ターゲットを絞って狙い撃つ”⇒常連客のモデルがターゲット
・宿泊業は、2割のお得意さんで8割の売り上げを上げている
・お得意さんは口コミを広げてくれる
・お得意さんはお客を連れてきてくれる
・&地の利=アイスホッケー合宿⇒長逗留⇒ご飯がおいしい方が良い
・メディアが重要=現代人はメディアに浸っている⇒ものすごい情報の中にいる⇒メディアに自分たちの情報をひそかにひそませておくことが大事。
・ネットに浸っている時間が多い⇒ネット予約9割(楽天、じゃらん)⇒入口で全てが決まる(入口で損をしていた)⇒みすぼらしいホームページ⇒改修⇒予約サイトも自社で立ち上げてコスト減(お得意さん向けに)1000万円減
・3年連続で前年比プラスになった/評価が高まった⇒従業員のモチベーション向上⇒第一に経営改善の課題を特定/経営改善のポイントを決める(この場合はご飯)/結果を出せるシステムを決める/導入、稼働、モニタリング、フォローと改善
・ITコーディネータを活用してみましょう!

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実践事例紹介2
『感動野菜産直農家寺坂農園』
南ふらのメロン農家寺坂農園 代表 寺坂祐一氏

 


(講演概要)

・Webマーケティング(FBの活用)で売り上げUp
・継続発信、ネットでの販売、FBで奇跡(1.1億売り上げ)⇒メロン専業農家
・10年前からダイレクト・マーケティングを行っている(ランチェスター)⇒現在はクロスメディアマーケティングの段階(広告費も減少)
・ブログ、FB(5万いいね、北海道では4位)には毎日更新、めるまがも毎日発信
・ここ1年にメディア掲載、講演が増えた。NHKの効果は絶大
・情報発信し続けることで、相乗効果
・CRM奨励賞 受賞=お客様目線での丁寧な対応
・以前は大赤字農家⇒直売所、土方で生計の足しにしていた⇒ダイレクト・マーケティングに出会う+CRM+FBのスタート時に一気に投資をした
・FBの着地ページを作りこむ(お客様が求めているページ)、送料1000円でも買う人、料理する人、・・・に一生懸命さ、琴線に触れる見せ方が大事、まずはお客様に喜んでもらうこと
・良いこと、悪いこと、感情をこめて、農園の様子、その日の様子、お客様のアンケートを定期的に取り上げる、親近感を持ってもらう記事を載せる
・しずる画像にこだわる(撮影にも気を使う)⇒できることはすべてやる
・お客様のコメントは生産者のどんな言葉よりも説得力がある
・まずFBに投稿⇒ブログ(Wordpress、蓄積されていく、サイトボリューム7000ページ⇒Googleも上位に置く)にコピペ⇒メルマガに加工(ホームページへの誘導)⇒ニュースレターを発行(コピー版)
・口コミを広げていく「お客様からの紹介はすかさずフォロー」「こちらの情熱は相手に伝わる」
・感動レシピを公開⇒お客様もレシピを投稿⇒投稿レシピを作ってみてさらに写真を投稿
・オフ会も開催している=深いファン⇒どこで寺坂農園を知ったかのリサーチする絶好の機会
・DMリピート率23.4%!!リアルとネットでこの数字をたたき出した
・誰もやらないことを自分がやることが大事。

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閉会の挨拶、北海道ITコーディネータ協議会会長 阿部裕樹氏

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【開催情報】
セミナータイトル
北海道IT経営カンファレンス2014inくしろ
~ICT利活用と観光への取組~
開催日時 2014年11月25日(火)13:30~17:30
主催 北海道ITコーディネータ協議会、ITCくしろ
共催 特定非営利活動法人ITコーディネータ協会
後援 経済産業省北海道経済産業局、北海道釧路総合振興局、釧路市、釧路商工会議所、釧路公立大学、釧路工業高等専門学校、一般社団法人釧路観光コンベンション協会、公益財団法人釧路根室圏産業技術振興センター、北海道中小企業団体中央会釧根支部、中小企業家同友会釧路支部、釧路ITクラスター推進協会、北海道新聞釧路支社、釧路新聞社、FMくしろ、釧路信用金庫、大地みらい信用金庫、釧路信用組合

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