「2014年度(H26年度)中小企業情報連携基盤推進委員会調査研究成果報告」

 「2014年度(H26年度) 中小企業情報連携基盤推進委員会調査研究成果報告」

 

ITコーディネータ協会
IT経営研究所

【はじめに】

 平成26年度の「中小企業情報連携基盤推進委員会」の活動成果がまとまりましたので、報告書(全編)をITコーディネータの皆さまに公開いたします。また、ITコーディネータによる「ITカイゼン研究会報告書」を同時に公開します。

本委員会はユーザー企業を中核として運営し、ユーザー中小企業の立場から企業内・企業間をスルーした円滑な情報連携を享受するための要求要件を取り纏めて関係者に提示することを目的として活動しています。さらにこの要求要件を実現する情報連携基盤の実用化と普及を目的として各種の活動を行っています。

*委員会の組織体制は以下のようになります。
 

  itkk2013.jpg

本調査研究の活動と成果を次に示します。
 

(1)

中小企業共通EDI標準部会の活動と成果

  本部会は中小企業共通EDI標準化活動として以下の作業を行った。
・プロジェクト取引拡張版仕様を開発した。
・2013年度に開発した中小商社購買拡張版仕様、および上記プロジェクト取引拡張版仕様を追加して中小企業共通EDI仕様v2.0バージョンアップ仕様として公開
・中小企業共通EDI仕様v2.0バージョンアップ仕様をSIPSへ申請し、国際EDI標準準拠の確認を受けた。
・対外活動として以下の会議に参画した。
SIPSへ中小企業業界委員として参画(14回)
 
(2) 中小企業共通EDI実証TF(小島プレス工業)の成果
  ・経済産業省補助金を活用し、金融EDI連携実証実験を実施。
・タイにおいて日系自動車部品製造業のEDI実証実験を実施。
 
(3) コーディネート連携実証TF(今野製作所)の活動
  ・東京都補助金を利用して中小板金製造業3社の企業間連携実証実験を開始。2014年度から2015年度までの2年間事業であり、初年度は参加企業の社内連携システムを構築。
 
(4) ITカイゼン研究会の活動
  下記の課題についてそれぞれ有志メンバーがチームを編成し、下記のテーマを設定して活動を行った。
・Aチーム:ITカイゼンボトムアップアプローチ手法の研修
・Bチーム:ITカイゼンボトムアップアプローチによるITCビジネスモデル実証検証
・Cチーム:各種ITカイゼンツールの評価
・Dチーム:共通EDI導入案件支援と導入ガイドライン検討
・Eチーム:ITカイゼン無関心層に対するアプローチ方策検討
 
「ITカイゼン研究会の成果」
a) a)企業内つなぐITについては「IT活用空白ゾーン」の中小企業を対象に2013年度に立案した「ボトムアップアプローチ」仮説の有効性評価を行った。本件については東京商工会議所様のご協力をいただき、セミナーおよび引き続く専門家派遣を実施し、専門家派遣先の中小企業で仮説検証を行った。その結果、仮説の実現性が高いことが検証されたので、対象企業を拡張して2015年度も引き続き検証を進めることとした。
b) b)企業間取引については、メタウォータ社より水インフラ業界共通EDI導入に関する調査、及び実証実験支援をITC協会が受託したので、本研究会メンバーが対応した。
調査結果を踏まえてメタウォータ社は2015年度に実用導入を行うこととなったので引き続き、実用化に向けての支援をおこなうことになっている。
c) c)中小製造業の企業間連携TFについては、本研究会より本委員会へ研究員を派遣して支援活動を行った。2014年度は参加中小製造業の社内システム構築と実用化に注力して支援をおこなった。
 
*報告書について
  本調査研究の報告書(PDF)を作成しましたので、ダウンロードしていただきご覧ください。
 
  ※2014年度中小企業情報連携基盤推進委員会報告書(PDF)ダウンロード
 
  ※2014年度ITカイゼン研究会報告書(PDF)ダウンロード

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