新年あけましておめでとうございます。



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新年あけましておめでとうございます。


 2年前の2020年1月にWHOが前年の11月に中国武漢で発生した謎の感染症の原因が新型コロナウィルスであることを発表した時、そのウィルスによる世界的なパンデミックが3年目に突入すると予測した人は稀だったと思います。大変残念なことに、今なお、ウィルスは変異を繰り返し、パンデミックは3年目を迎えました。

 また、資本主義は3度目の危機に直面していると言われています。富の偏在が格差を広げ、格差は人々の不満を高め、民主主義は危機に直面しています。わが国も、成長率が低いなかで格差が広がり、人々の幸福度も決して高い国ではなくなっています。

 正月の日経新聞の1面トップで、最近の若者は将来の夢を聞かれることに対して「ドリハラ(ドリーム・ハラスメント)」だと答えるという記事を読んだときはショックでした。それだけ夢を持てない時代になっているということでしょう。

 しかし、私たちITコーディネータは、ITやデジタル技術を経営の力として活かす術を知っています。経営者に伴走して一緒に「実現したい未来(ヴィジョン)」を描き、そこに向かって顧客視点で新たな価値を見出し、デジタル技術を最大限活かしてそれを実現する道を知っています。

 昨年の11月5日、6日に開かれた20周年記念のITCカンファレンスで、経営者とITCの優れたパートナーシップによりDX推進態勢を築いた事例を表彰いたしました。その内容は、日経クロステック等で広く取り上げられ反響を呼びました。全国の経営者に、「ああ、このようにITコーディネータと対話を繰り返しながら進めていけば、うちでもDX推進態勢ができるかもしれない」と思っていただけたと思います。

 混迷の時代、閉塞感溢れる時代ですが、経営者とともに現状を直視し、実現したい未来を描き、デジタル技術を効果的に使って新たな価値を追求していくことは、閉塞感を打ち破る強力な手立てだと確信しています。

 今年もITコーディネータの皆さんとともに日本の中小企業の明るい未来に向かって力を尽くしていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

特定非営利活動法人ITコーディネータ協会

 会長 し ぶ や   ひ ろ ゆ き   

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