ケース研修受講体験記

プロフェッショナル特別認定ケース研修の15日間を振り返って


佐伯祐司税理士事務所
佐伯祐司

 私は、10月から12月まで3ヶ月にわたり、大阪会場にて土曜・日曜日の15日間、ケース研修を受講しました。
 私の受講したコースでは、受講者のうち、経営系が27名、情報系が8名で、前半のミニ研修(5日間)は、経営系と情報系に分かれてそれぞれ不得手な分野、経営系受講者は情報の分野(情報コース)を情報系は経営の分野(経営コース)を一通りこなしました。
11月11日から35名が一同に会してITコーディネータのスルー研修(10日間)を受講し、最後の12月22日に試験を受けて翌年2月に合格発表がありました。

 私は、情報系コースで、5グループのCグループ5名のチームでミニ研修を受けました。
その5日間を振り返ってみたいと思います。まず、その前にインストラクター5名の先生方、同級生の26名の方々にお礼を申したいと思います。わかりやすい解説とバーチャルな実務指導でレベル向上ができましたこと、またグループ討議ではすばらしいアイデアの連続、それぞれが発表の機会をもちえた経験や的をえた質問の数々、一緒に勉強させていただき、皆様とお知り合いになれましたことを本当にうれしく思っています。私達グループは、ITの聞きなれない3文字熟語や横文字がポンポン飛び出す研修に積極的に立ち向かっていこうと決意し「横文字に強くなろう会」と命名して5日間がんばることができました。

 私は、税理士として自分の力のなさを今まで何度となく経験してきました。長引く不況での倒産や廃業、夜逃げをした会社のオーナーもおり、力がなくて救えなかったことが悔やまれます。税理士は、企業の業績が順調なときにゴルフの接待を受けたり、お酒の接待を受けたりと親交を深めることはあっても、業績が悪くなっては融資の手伝いのために試算表の作成などか協力はできないで、いざ、「儲かる」経営を指導するにはあまりにも非力である事を実感してきました。経営に必要なのは、当然IT化であるのもわかっています。
 ところが,IT化の導入は個人事業主や中小企業主にとっては、高齢化と毎日に追われる業務、後継ぎの手薄さでなかなか、難しいのが現状です。顧問先のためにできることをと考えると非常に苦しく難しいのがわかります。

 そこで、ない知恵をふりしぼって、まず、自分がe-ビジネスとはどんなものなのかを体験しようと決意しました。「虎穴に入らずんば虎児を得ず」と研修受講前の9月からホームページの立ち上げと 毎週月曜日と金曜日に2誌のメルマガを配信してきました。 全国で読者も2千人近くになり、また毎週ホームページへのアクセス数が1万5千件を超えるようになりました。もっともっと、ヒットさせて、顧問先に気付いてもらいたいと思っています。
 私がホームページで訴えているのは、正にITをとりいれて経営を行っていかないと勝ち残っていけないという事なのです。最初は、「一番かんた~ん会計」で帳簿作成から始めホームページを立ち上げることやメールでのやりとりなどでe-ビジネスへと徐々に成熟度を高めていっていただければいいのにと思っています。考えて実行しなければ前に進まないのを、自分にも言い聞かせながら何ヶ月かがたちました。

 その私に、ITコーディネータの研修は大きな希望を与えてくれました。
 経営のIT化というものは、プロセスを通じて実行していけばできると確信させてもらえたこと。もう1つ大きな財産は、研修を通じて出会えたインストラクターの先生方や34名の同士と今後一緒に経営者のために仕事ができるという喜びです。誰でも最初は未熟であり、実践をつんですばらしいコンサルタントになれるもので、私もどしどし皆さんと一緒に仕事をさせてもらって、死ぬときに立派なコンサルタントだったよと娘にいえればと思います。

 IT関連企業にお勤めの方や税理士等の資格をお持ちの方は、ぜひとも03年までのITCプロフェッショナル特別認定制度を有効に活用されますとビジネス発展のよいスタートがきれるのではないでしょうか。ご自分の課題として挑戦してみられてはいかがでしょうか。
 また、ITコーディネータになったことで、少しずつですがマスコミにも取り上げられ、自治体、商工会議所や大手ベンダーさんのセミナーにも講師としてお招きいただく機会も増えてきました。
 私のホームページ http://www.itsaeki.jp/ をご覧いただき参考にしていただければ幸いです。これらも、ITコーディネータ資格取得がきっかけとなりました。どうもありがとうございました。


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