当「IT経営プロセス実務研修コース」は、特に企業内ITC向けに設定されたコースとなっており、IT経営プロセスでの実務を深堀り、強化し、企業内ITCの実務能力に付加価値をつけることを狙いとしています。
特に、以下2点の強化を目標として掲げています。
・企業で頼りにされるITCの付加価値は何か、具体的な事例を基に演習を行い、これまでの業務の取り組み方を見直し、実践力を身につける。
・IT経営プロセスを深堀し、ITCコンテンツやレファレンスも活用しながら、効率的、効果的な業務の進め方を身につける。
ITシステムは単独で存在するのではなく、人間系を含んだビジネスプロセスやビジネスルール、組織やこれを構成する人、この3つの要素からなる業務システムの一つの要素である。また、米国で定義されているように、経営戦略からITまではプロセス階層レベルとして5段階の差がある。戦略を段階的に構造化して業務システム全体に反映していくのが「階層化アプローチ」である。
経営戦略からスタートすれば、それが反映するビジネスプロセスは、必ずしも今までITシステムが導入されてきた販売管理や生産管理などの定型的なものだけでなく、マーケティングや製品開発などの非定型的な意思決定業務も対象となる。
ITの目的は、定型的なビジネスプロセスでは「自動化」による省力化であるが、非定型的なそれでは「情報化」による意思決定の質の向上となる。今まで長らく、ITは自動化のためのツールとして過少評価されてきたが、ビッグデータ分析のアナリティクスのように情報化のために利用されるように発展してきた。
「攻めのIT」とは、ITの目的を自動化から情報化へ大きく拡大することであり、これはビジネスプロセスを中心とした業務システム設計によって実現できる。
<講座PR>
中小製造業の今野製作所では、同一人員でETO品の売上を6倍まで伸長させた。本講座では、この事例の実際の成果物を解説する。
<階層化アプローチの特長>
①戦略からのビジネス要求をITに反映
②約6割を占める使われない機能への要求を排除
③作業系から意思決定系プロセスへとIT利用を拡大
④プロセス、組織・人、ITの三位一体によりIT投資効果を大きく向上できる
<講座レベル>
中級(ITCレベル2-2、ITSSレベル4-2、ITC2年目程度)
<KGI>
戦略を反映した業務システム設計までのフェーズと主要WBSを理解する。
<KPI>
①業務システム自体を理解する。
②戦略をビジネスプロセスへ構造化する手法を理解する。
③業務システム設計の手法を理解する。
④ビジネスプロセスからIT要求を引き出す手法を理解する。
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