資格復帰者の声

更新日:2025年11月10日

ITコーディネータ資格を失効後、もう一度ITコーディネータ資格を取得(復帰)たされた方の声のご紹介。


入江 宣之さん(2025年度復帰)
 ITコーディネータ資格の取得時期は2020年です。当時、独立系の情報システム会社に勤務していましたが、対応領域がシステム開発周りのプロジェクトが中心でした。そのため、プロジェクト周りの専門性を高めたくPMP資格を取得するなどしていました。一方、会社としてビジネス領域を広げるためには、経営視点を持って、いわゆる超上流から運用改善まで一貫したコンサルティング対応を行うことが必要だろうと感じていた中、本資格の存在と意義を知りました。経営視点をIT戦略に落とし込み、更にPDCAを回していくという考え方が、自分の考えている方向性に合致すると思い、資格取得にチャレンジしました。
 その後、公的機関に転職しました。転職先では特定の個別ミッションを果たしていくことが主な業務となり、上記のようなコンサルティング業務を担う機会がほぼ無くなってしまいました。また、資格維持費用の負担感もあり、時の流れに任せて失効してしまいました。
 今回、復帰することを考えはじめたのは、だいぶ年齢を重ねてきましたので、今後どういった道に進んでいくかを見つめ直したことがきっかけです。多様な媒体で、デジタル経営を進めることが困難な中堅以下の企業が多くあることを目にします。こういった課題に対して自分の経験や知識で貢献できることはないか、そのためにITコーディネータ資格が役に立つのではないかと考えたのが最大の理由です。
 資格復帰特別研修では、DXと整合した新しいガイドラインを学ぶことができました。旧版では企業のIT利活用による経営変革にフォーカスしていましたが、新版では社会課題の解決といった広範囲な変革と成長を支援するものへ拡張されている点が印象深かったです。一緒に受講された方々は、それぞれ多様なバックボーンを持っておられ、演習等を通じて自分では気づけなかった発見が多々あり、こちらも大変有意義でした。
 今後の展望・目標は模索中の段階です。が、どういった形にしろ、困難に直面している企業に対し、ITコーディネータとして特にデジタルの視点から支援・貢献していくことができれば良いなと思っています。


小野 洋さん(2024年度復帰)
 私が初めにITコーディネータを取得したのは、2018年です。業務で経営層や情報システム部の方に対して提案を行ったり、システム構想を練ったりすることが増えてきていましたが、自己流で進めているため、それが本当に正しいのか?と疑問を持ちました。その際に、ITコーディネータのことを知り、体系立てて学ぶことができるのでは?と思い取得することになりました。その後、一時的に別業務に従事した経緯があり、資格を失効する形となってしまいましたが、また2024年度より、提案やシステム構想といったITに関する業務に復帰することとなったため、今回改めて資格復帰することを決めました。
 私は企業内ITコーディネータではありますが、比較的、上流工程を担当することが多く、本資格を有していることもお客様に対してアピールとなるケースも多々ありました。また、社内においても育成担当などを行うケースもあり、その場合に課題となるのが、設計や開発といった手を動かす部分には興味を持って取り組む若手が多い反面、仕事を生み出す、お客様に寄り添って活動を行う立場で業務に取り組むことができる若手社員がまだまだ少ないことが事業の拡大において課題となっていることに気が付きました。本来であれば全員がITコーディネータの資格取得をできれば良いのですが、まだまだそこまで会社内での理解は浸透していないので、まずは私自身が見本となるような行動で示して、若手社員を導いていきたいと思います。
 今回、資格復帰研修を踏まえて、改めて実践的なスキルの振り返りと定着ができたと感じています。2日間と短い期間ではありますが、ポイントに的を絞って頂けたこともあり、非常に有意義な時間であったと感じています。
 今後の活動については、企業内ITコーディネータとしての活動はもちろんですが、所属する組織以外の方とも交流できるような活動を拡大していきたいと考えております。



佐藤 陽平さん(2024年度復帰)
 ITコーディネータ資格の取得は2017年です。私が所属する会社はユーザ系IT企業で、外販拡大の戦略が打ち出され、その一環として人選が行われました。その結果、私もITコーディネータ資格を取得することとなりました。資格を取得した直後は、外販に向けた提案に多く携わる機会があり、そこで得た知識を活かすことができました。しかし、数年後には生成AIなどの先端技術を活用する開発部署に異動となり、ITコーディネータとしての知識を活用する場面が少なくなってしまいました。さらに、ポイント取得の煩雑さも重なり、資格を失効することになりました。
 しばらくの間、ITコーディネータを活かす業務から遠ざかっていましたが、月日が経ち、立場も変わりました。最近では事業戦略や営業戦略に深く関わるようになったため、再度ITコーディネータの知識を復習することが役立つと考え、資格の復帰を検討しました。
 ITコーディネータ資格復帰特別研修では、ITCプロセスの実務への適用方法を復習することができました。忘れかけていたIT経営推進プロセスガイドラインは、あらゆる事業課題に対するITによる解決策として非常に有用なフレームワークであると再認識しました。
 今後は、事業戦略や営業戦略にITコーディネータの知見を活かし、お客様へのIT支援においてもITCのメソッドを活用して、よりカスタマーファーストなIT支援を実践していきたいと考えています。


髙村 啓輝さん(2023年度復帰)
 ITコーディネータ資格の取得は2019年です。2017年度から中小企業のクラウド利用促進プロジェクトに携わり、ITコーディネータ(ITC)の存在を知り、興味を持ちました。当時、企業グループ内で新設されたビジネスアナリスト資格の要件にITコーディネータが含まれていたこともあり、ITコーディネータ資格を取得し社内での新設資格の第1号となりました。
 その後、社内の営業ノウハウ共有や情報交換が不足していることに気づき、社内DXに注力することで忙しくなり、ITコーディネータ資格の更新が後回しになり、最終的には失効してしまいました。
 2024年度から、地域DX支援で全国の企業を巡る機会が増えることになり、ITコーディネータの各種プロセスを再び体験し、活動に役立てるために資格復帰研修を受けました。
 研修では、専門用語とITCプロセスの実務への適用方法を再確認でき、IT経営推進プロセスガイドラインの理解が更に深まり、重要性を再認識することができました。
 今後は、「周囲も自分も幸せにする」という理念のもと、これまで研究開発で培った知識とITCプロセスを活用し地域企業のDX推進と問題解決を支援しながら、関係する皆さまと共に成長し地域社会に貢献していきたいと考えています。


西山 義雄さん(2023年度復帰)
 私が最初にITコーディネータ資格を取得したのは2007年度です。会社はユーザ系のIT企業ですが、資格全般の保有率が低く、ITコーディネータ資格を含めた上級資格の取得者がいないこともあり、資格取得の号令がかかりました。その一環として、ITコーディネータ資格取得に向けた人選がなされ、その1人としてITコーディネータ資格を取得しました。
 その後、会社の担当業務(パッケージ製品の開発、導入)でITコーディネータの知識を活かす場面が少なく、ポイント取得の煩雑さもあり、資格を失効することになりました。
 しばらくITコーディネータとは遠ざかっていましたが、今年度に異動があり、製造業向けの自社製品の開発、販売を担当することになりました。その際にITコーディネータのことを思い出し、2つの点で資格復帰をしようと考えました。1つ目は、地域に根差した活動を行っているITコーディネータ団体への参加によるユーザ発掘です。虫のいい話かもしれませんが、良い提案ができれば、関係者間でメリットを享受できます。2つ目は、自己研鑽です。ITコーディネータ関連の催事に参加することでスキルアップを図り、IT業界で生きていくための糧としたいと考えています。
 そのため、ITC資格復帰特別研修に参加しましたが、今の時代に合った内容にブラッシュアップされており、有用な知識が得られると再認識いたしました。
今後は、ITコーディネータ協会等の催事に積極的に参加することでスキルアップを図るとともに、そのネットワークを活用して人脈を広げたいと思います。最終的にはITコーディネータの知識を活かし、地元企業に少しでも役立つ情報を提供していきたいと思います。

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