2014年度IT経営カンファレンス開催地概要報告(仙台)

 



2015/5/8
ITコーディネータ協会
事業促進部 山川 元博

 

 

2014年度IT経営カンファレンス開催地概要報告(仙台)

 


講演内容
開会挨拶
MITBAC 代表 本田秀行氏
講演1
『地域活性化の取組と情報政策の動向について』
経済産業省東北経済産業局地域経済部 情報・製造産業課
課長 柏 芳郎様
講演2
『中小製造業向けソリューションのご紹介
~CO-NNECTはスベテヲセツゾクする~』
株式会社コー・ワークス 武田修氏
講演3 『建設機械ICT化への取り組み』
株式会社佐藤工務店 総務部 大島様
(中小企業IT経営力大賞IPA賞)
サービス業事例講演
『ローテク産業におけるIT活用の方法』
株式会社ビック・ママ
代表取締役 守井嘉朗様

 

 

・参加人数 約50名(エントリー55名)
 
 
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今年度の「IT経営カンファレンス」4回目は宮城県仙台での開催です。
当日は、宮城県内外から約50名の参加者を迎え、2012年度から3年連続となるIT経営カンファレンスが行われました。

まずは主催者のMITBAC・本田代表から、今カンファレンス開催の趣旨・目的の紹介、参加者の皆様へ挨拶がありました。
 



 

講演1
「地域活性化の取組と情報政策の動向について」
東北経済産業局 地域経済部
情報・製造産業課 課長 柏芳郎様

 

・最近の経済動向について、全国の中の東北という視点のお話し。
・震災からの復興状況についてのお話し。地域差があること、販路の再構築(JETRO活用の海外販路)をチーム(水産加工、エネルギーの2つ)を組んで行っている。
・エネルギー基地であったが、現在は再生エネルギーに力点。
・国の“地方再生”の検討(検討委員会、外部有識者参加)
 -(テーマ1)復興からの新産業創出
  ※ものづくりからの観点 ※ITはすべに絡む
  植物工場/微細藻類 長期的、地元の意に沿った支援
 -(テーマ)地域資源の新たな魅力発掘と発信
  東北には地元に魅力が多くある
  外国からは北海道と九州に入ってきている⇒東北のイメージは無い⇒
  全体での情報発信が少ない(各県でやっている
  人気都市ランク仙台は22位(インバウンドを招き入れたたい)
  7県の知事がプロモーション映像出演しYoutubeにUpした
 -(テーマ3)ものづくり産業の戦略的育成
  電子機械産業33%⇒22%(半導体おちこみ、国際競争力弱体)
  しかし、学術機関では様々な最先端の研究が進む
  輸送用機械5.6%⇒10.5%
  医療用機械(伸び代あり、とみている)
  自動車産業を取り込めないか、と受け皿を用意し活動している
  ⇒しかし、横串を刺し、支え、具現化するためにはITが必要
【平成27年度情報政策の重点】
・震災からの復興、再生を加速
・「ITは稼ぐ力」
・情報セキュリティ、革新的デバイスの開発、普及、IT利活用
・IT関連の事業と予算の説明をいただいた。
・宮城復興パークの説明
・セキュリテイ人材の不足⇒強化(国家試験、ユーザー側)
・ベンチャー支援
・HEMS情報基盤整備事業 ※アグリゲーター
・電子経済産業省構築事業⇒マイナンバーの活用(情報の迅速な収集と活用)
・パーソナルデータの利活用に関する制度見直し
・さらに、「攻めのIT投資」の説明をいただいた
・皆さんに使っていただけそうな事業「ものづくり・商業・サービス革新事業」(3年連続補正対象)「革新的ものづくり産業創出連携促進事業」
・産業競争力強化法の概要説明をいただいた。特に税制(先端設備にSWが絡んでいるようなもの(認定をもらったもの対象)にお墨付が与えられて活用できる)
・よろず支援拠点が各県にあることの説明
・ミラサポには情報発信拠点になっている
・東北:人口比7%、GDP6%、IT産業の集積は3.3%(BtoB=大手の下請け)
・2/26 オープンデータ推進セミナーの開催
IT産業は2025年問題があるが東北活性のためご尽力をいただきたい
 

 

講演2
中小製造業向けソリューションのご紹介
~CO-NNECTはスベテヲセツゾクする~
株式会社コー・ワークス 武田修氏

 

(講演概要)
中小企業の製造業向けソリューションを作ったので、そのご紹介
・現場情報即時集約システム
・宮城県の補助事業(補助金採択を受けた)
・中小製造業界の課題を、ヒアリングしていくことで理解
⇒この課題を解決することを目的
シンプルイズビューティフル
・必要最小限の情報の収集、蓄積
・現在の工程をできるだけ変更しない
・できるだけ低価格(オープンソース活用など)

開発手順
・業務用タブレットを使うアプリケーション
・DBの集中、情報収集と他のシステムとの親和性重視
・MIBの開発
※分析機能はオプション
デモンストレーションをしていただいた
現場側、サーバー側の両画面で説明をしていただいた
次のステップとして、県の補助事業の活用で性能、販売の拡大をはかりたい
 

 



講演3
建設機械ICT化への取り組み
株式会社佐藤工務店
総務部 オオシマタケノリ
(中小企業IT経営力大賞IPA賞)

 

 

(講演概要)
・総合建設業
・情報化施行は農業土木分野から本格始動
・施行の高速化
・GPS、GNSS、2D-MGのシステムを活用して作業効率が上がった。
・地図に残る仕事に誇りを持っている「情報施行化を手に、強い気持ちを胸に」

現場での課題、問題大きく5つ
・危険が伴う、丁張設置のセンチ単位での修正など時間がかかる、丁張とぶつかって壊したり歪めたりした場合の再設置に手間がかかる(時間のロス)、重機と接触する危険性がある、操作技術向上に年数や経験・勘が必要
⇒さらに少子高齢化、品質確保、向上は常に求められる
そのために“情報化施行”を取り入れた
⇒結果、上記の課題が解決

GNSS
・ポリゴンドラムローラーにGPSをつける(実際の動画)
・自動記録機能あり、品質と安全面が向上しているのがよくわかる3D-MC
・自動、手動が手元で切り替えられ、効率も向上
 経験豊富なオペレータが活用することで、より一層の作業性向上

2Dマシンガイダンス
・オペレータの補助、人の削減で安全

VRS-RTKシステム
・優良施行を生命とするために最新技術の取込み

効果
①丁張削減 ②施工時間短縮 ③施工時間短縮による環境への配慮
情報化施行取り組みによる変化
知名度向上、売上が向上。 施工時間短縮。 高品質がスタンダードとなり技術力を持った人材確保。 顧客からの信頼を積み重ねたい。 定期採用が可能になった⇒人材の育成。

現場重視のIT化を評価
ITC内山氏、書類提出支援
 

 



講演4
ローテク産業におけるIT活用の方法
株式会社ビック・ママ
代表取締役 守井嘉朗様

 



(講演概要)
・洋服直し専門店
・2008年ころビジネスマッチングで一回訪問した
・西は広島まで、都心に店舗が多く、商業施設内、宮城は6店舗
・もともとは洋品店のサイズ直しなどの裏方
・リフォームショップ
・「待ち」の経営
・職人で成り立っている⇒「顧客相手という雰囲気ではなく」ショップとして成り立っていなかった
・債務超過⇒立て直さなければいけない⇒1999年直販店舗設立141⇒月商750万まで伸びた
・受付にかわいい子をおいた、出店場所に合わせて店構えを変えた
・受付票も分かりやすいもの、入りやすい店、を目指した
・大変だったのは「人材の確保」⇒15年前から新卒採用⇒そのために専門学校の講師もしている⇒障害者採用も積極的(一定以上の割合を採用すると、補助や支援がたくさんある)
・受付、というオペレーションをIT化できないか?!からIT化が始まった ※当時は3枚複写の伝票を使っていた⇒タブレット(iPAD)の活用
・失敗経験をヘルプ機能に集約して、誰が受付しても大丈夫なようにした⇒受付の標準化
・システム会社から、はじめ2000万円の見積もり⇒金融機関のアドバイスでiPADに取り組んでいるベンダーに代えた⇒300万の見積もり⇒課金制だったので今は300万円の方が見積もりは安くてもかなりかかっている⇒見積もりの見方(書き方)を知らなかった⇒ITCが必要(ユーザーの立場でアドバイスくれる人)
・スケジュール、進捗をわかるように出してくれる人(PM)は経営者の感覚から必要
・レジとの連携、社員さんの活用推進、多言語対応(日本語入力⇒英語印字)などいろいろやりたいことがある。
・作ることが精いっぱいで、導入(研修)、活用までを最初に相談できる人がいればよかった。当初はそこまで考えつかなかった。
 



このすぐ後に、石川・中部・長野でもカンファレンスが開催されます。今後のカンファレンスに期待が高まります!



 


 




 

【開催情報】
セミナータイトル
挑戦する経営 ~東北からのイノベーション~
IT経営カンファレンス2014in仙台
開催日時 2015年2月17日(火)13:00~17:00
主催 一般社団法人みちのくIT経営支援センター
共催 特定非営利活動法人ITコーディネータ協会

後援
【順不同】

東北経済産業局、宮城県、仙台市、仙台商工会議所、公益財団法人みやぎ産業振興機構、公益財団法人仙台市産業振興事業団、NHK仙台放送局、河北新報社、TBC東北放送、一般社団法人宮城県情報サービス産業協会、一般社団法人宮城県中小企業診断協会、公益社団法人仙台中法人会







 

 














 

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