2017年度IT経営カンファレンス開催地概要報告(福岡)

 


 

2017/10/17
ITコーディネータ協会
事業促進部 山崎 健

 

2017年度 IT経営カンファレンス開催地概要報告(福岡)

 

 

講演内容
主催者挨拶 福岡ITコーディネータ推進協議会
会長 中村 光善 氏
基調講演 『小さな会社の稼ぐ技術』
株式会社 インタークロス 代表取締役 栢野 克己 様
施策紹介 『国のIT施策について』
九州経済産業局 地域経済部 情報政策課 課長補佐 高田 浩明 様
事例紹介 『攻めのIT経営中小企業百選』に学ぶ成功事例
川崎興産 株式会社(メトロ書店)代表取締役 川崎 孝 様
株式会社 高山プレス製作所   代表取締役 高山 哲郎 様
株式会社 セイブクリーン    代表取締役 板井 さゆり様
共催者挨拶 特定非営利活動法人 ITコーディネータ協会 会長 澁谷 裕以
・参加人数 95名
 

 

今年度の最初の「IT経営カンファレンス」は2013年以来3回目の開催になる福岡県からスタートです。
現在の役員様になられてからは初めてのIT経営カンファレンスです。慣れない点も多く大変だったかと思いますが、プログラム作成から集客もご尽力され、来場者様からの評価はとてもよかったですよ。
 

 

まずは、主催者の福岡ITコーディネータ推進協議会会長の中村様より、ITコーディネータ制度のご紹介と福岡ITコーディネータ推進協議会の活動内容のご案内をして頂きました。

 

 

基調講演     『小さな会社の稼ぐ技術』
株式会社 インタークロス
代表取締役 栢野 克己 様
(講演概要)・読者ファーストで運用されているFacebookを営業ツールとして活用するコツとは。

・中小企業向けに展開しているランチェスター戦略
・ターゲットの絞り方における事例の紹介
>シニア層専門のレンタルオフィス
>女性高齢者専門のフィットネス
>雨漏り専門の修理業者

・YouTubeの営業活用事例活用事例
・メルマガ活用事例

・経営者は目標設定し公開することで、実施しなくてはいけない状況に追い込むことが重要。

まとめ
・小企業は大企業の全部反対を攻める。
・グレーゾーンには常にチャンスがある。   
 

 

栢野 克己 様

 

施策紹介 『国のIT施策について』
九州経済産業局 地域経済部 情報政策課
課長補佐 高田 浩明 様
(講演概要)・中小企業の直面する課題について
>労働生産性の低下
>サービス業の生産性が特に低い

IT投資額が低い傾向にあるが、生産性の高い企業は積極的に投資し、売上高・経常利益率の水準が高い。

IT導入支援の方向性
・IT導入補助金のご紹介
・各機関が連携し、効果を上げる仕組みの構築が必要。

中小企業のIoT利活用事例紹介
・製造業事例→武州工業様等
・サービス業事例→まくら株式会社様等

IoT導入阻害要因への対応を推進
・業種の垣根を超えた受発注データシステム共通化
・サイバーセキュリティへの取り込み
・データ所有権の明確化

九州IoTコミュニティの設立と活動内容の紹介
<背景>
・地方版IoT推進ラボ(九州11地域)が始動
・九州経済産業局では、2つのIoT研究会設置
<目的>
・九州地域IoT促進
・社会的課題解決とIoTビジネス創出のため、IoT技術提供者と導入者、支援機関の緩やかなネットワークとして設立
<活動内容>
・情報提供>セミナー開催等
・ビジネスマッチング>ニーズ・シーズ発信会等
・人材育成>実証ラボによる、研修等
・技術開発支援>実証実験フィールド提供等
・資金支援>金融機関等による、融資・出資

セキュリティ
・サイバー攻撃の現状
・サイバーセキュリティ経営ガイドラインの紹介

 

 

高田 浩明 様


 

事例紹介 『攻めのIT経営中小企業百選』に学ぶ成功事例
川崎興産 株式会社(メトロ書店)代表取締役 川崎 孝 様
株式会社 高山プレス製作所   代表取締役 高山 哲郎 様
株式会社 セイブクリーン    代表取締役 板井 さゆり様
(講演概要)
川崎興産株式会社 代表取締役 川崎 孝 様

2代目として社長就任時、在庫管理システムなし
日本で最初の書店管理システムを自社で構築
その後、売上が3倍に増加。
システムの外販を始めたが、当初は全く売れず。
異業種から参入した書店への販売をきっかけに売れ始め、現在では1600ユーザー。

IT人材不足からメトロコンピュータカレッジの創設
ミャンマーへ進出し、開発拠点と専門学校を設立
IT教科の生徒500名、日本語教科生徒300名

今後はロボット・ドローン・画像認識との連携を検討
新しい仕組みを提供できることが必要
川崎 孝 様

株式会社 高山プレス製作所 代表取締役 高山 哲郎 様

IT導入目的と背景
経常利益は降下中の中、コストダウン要求あり
対応策
検査・梱包の作業をIT化
・ロボットが完成品を手づかみ
・画像処理で検査を実施
・ロボットが整列梱包

効果
人によりばらつきのある検査が標準化
検査の標準化により、過剰に対応してた不良品が低下

今後
自社でシステム構築可能できた。そこをさらに追及。
品質の向上で顧客満足度向上、利益拡大を図る。

高山 哲郎 様

株式会社 セイブクリーン 代表取締役 板井 さゆり様

事業内容:熊本県合志市の一般廃棄物処理業

今回のIT化は第3次IT化
第1次:オフコンからパソコンへ
第2次:ハンディターミナル活用
第3次:タブレット活用

第3次IT化
問題点
震災後、被害も少なく人口増加。それに伴いゴミ集積所も増加。新規集積所の収集漏れが発生し、住民からクレームもあり、対応に追われることが発生

解決策
タブレットを活用し、地図上に収集場所とその写真を掲載。作業時間の確認も可能になった。

効果
・収集漏れが無くなり、問題点が改善。
・依頼主である自治体への報告が詳細になり、満足度も向上した。
・上記により、継続的な契約に貢献している。
・集積所ごとの情報があるので、自治体の施策にある、各家庭のごみ削減目標に反映されている。
・タブレット活用勉強会と通じ、社内のコミュニケーションが円滑になった。

まとめ
IT活用が従業員の意識の変革につながった。
ITは数値の認識が可能だが、ITは人が喜んでもらうための道具である。

板井 さゆり様
   

 

共催者挨拶 特定非営利活動法人 ITコーディネータ協会
会長 澁谷 裕以

(講演概要)

ITCは良き対話相手になること。
対話を繰り返すことで、ITは経営の力になっている。

良き対話相手になっている事例の紹介

秋東精工様の事例
強みのヒアリングを徹底的に実施、ホームページへ反映。それにより、ホームページ経由でトヨタ自動車から発注があった。

越前和紙の事例
ホームページでの販売相談からスタート。
顧客のターゲティング化することで、ホームページの制作ではなく、深堀が必要なことに気付く。
販売実績を見て、御用を聞き、計画的な生産計画が可能になった。

製造業事例
銀行からITコーディネータへ相談。
課題:売上アップしているが、利益が下がっている。
社外のITCがファシリテーション実施。
結果、社員と経営者のコミュニケーションが密になり、実態の見える化が出来た。
対話の繰り返しで課題が顕在化できた。

社長の思いが戦略的に反映され、効果が表れた。

<対話による見える化と自分事化>
変革とは自分事化して考え、ひとつになって進むことが大事。

ITは人間力

小さい一歩から継続して変化を起こし続け、システム化する。会社の構造をお客様本位の方向に変革する。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 【開催情報】
セミナータイトル IT経営カンファレンス2017 in 福岡
小さな会社の稼ぐ技術
開催日時 2017年10月7日(土)13:00~17:00
会 場 福岡県Ruby・コンテンツ産業振興センター
主 催 福岡ITコーディネータ推進協議会
共 催
特定非営利活動法人ITコーディネータ協会、
日本I T ストラテジスト協会九州支部
後 援 九州経済産業局、福岡県、信金中央金庫、一般社団法人 九州北部信用金庫協会、株式会社 日本政策金融公庫福岡県内支店、一般社団法
人 福岡県情報サービス産業協会、公益財団法人 福岡県中小企業振興センター、一般社団法人 福岡中小企業経営者協会、九州志士の会(一
般社団法人 九州地域中小企業等支援専門家連絡協議会)、NPO法人 日本システム監査人協会九州支部、ISACA福岡支部

 

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本件に関するお問い合わせは、ITコーディネータ協会 事業促進部まで

 

 

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