2017年度IT経営カンファレンス開催地概要報告(熊本)

 

2018/5/30
ITコーディネータ協会
事業促進部 中村 路子

 

2017年度 IT経営カンファレンス開催地概要報告(熊本)

 

 

講演内容
来賓挨拶 九州経済産業局 地域経済部情報政策課 課長 秋吉 英治 様
一般社団法人みちのくIT経営センター 代表理事 本田 秀行 様
基調講演 『ITを経営の力とするということ、あるいは顧客の創造について』
特定非営利活動法人 ITコーディネータ協会 会長 澁谷 裕以
事例紹介1 『都市と地域の架け橋』
Linking Bridge 代表 小橋 功 様
『山ん中の冒険 空飛ぶ絨毯を求めて』
通潤酒造株式会社 代表取締役 山下 泰雄 様
事例紹介2 『クラウドで実現するはたらき方改革3つのポイント』
株式会社サーバーワークス 代表取締役 大石 良 様
商工会議所アワー 『事業者様向け各種支援内容紹介』
熊本商工会議所 経営金融課 古川 温美 様
ソリューション紹介 『働き方改革における業務の効率化・自動化推進ソリューション(RPA)ご紹介』
富士通株式会社 富士通ソリューションステージ九州 中園 裕子 様
『日立グループの取り組みとソリューションご紹介』
株式会社九州日立システムズ プラットフォーム事業部 主任技師 麻生 隆俊 様
・参加人数 92名

 

福岡に続き、熊本でもIT経営カンファレンスが開催いたしました。
初めに、熊本県ITコーディネータ協会 理事長の杉原氏より、開催の御礼とご挨拶がありました。
 
   
続いて、来賓挨拶として、九州経済産業局 地域経済部情報政策課長の秋吉様から、九州IoTコミュニティやIT導入補助金のお話の後、一般社団法人みちのくIT経営センター 代表理事 本田様から、東北と熊本の震災について同じ被災地としてのお話がありました。

基調講演として、ITコーディネータ協会 会長 澁谷より「ITを経営の力とするということ、あるいは顧客の創造について」のお話をさせていただきました。
 
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事例紹介1     『地域と都市の架け橋』
Linking Bridge 代表 小橋 功 様
(講演概要)
・WEBディレクターとして、ホームページやアプリの開発、WEB解析士でもある。
・活動拠点は大阪にあるが、開発の拠点は高知にある。WEBの仕事は場所を選ばないので、都市部の仕事を地方で開発することができる。
 ・四国でITが盛り上がっている理由の一つとしてWCK(ウェブクリエイターズ高知)がある⇒個々のクリエイターは個人事業主が多いが、WEB製作は団体競技であるので、個々のクリエイターが色んなパートを補えあえるようにWCKを立ち上げた。WCKの立ち上げにより、高知に移住してきた方もいる。
・徳島⇒ダンクソフトのサテライトオフィス、NPOグリーンバレーの活躍。神山町などは10年以上かけている。自治体とNPOの連携と活躍で、現在11社60人くらいの人が働いている。⇒人が集まれば、飲食店や文具店など店が増えていくので、その辺りでビジネスが出来てくる。⇒行政だけに頼らず、地元の人間が力を合わせて頑張る事が大事。
・高知の事例として、廃校を利用したシェアオフィスを立ち上げ。結構埋まっていて東京から来たゲーム会社とAIの大企業が融合して、ゲームの問い合わせをAIで答えるAIカスタマーサービスが出来た。
・目標は、四国から全国へ。ITは場所を選ばない。まだまだパートナーが足りないので、もっと仲間を増やし今後は他の地域でもWCKのような活動をしたい。⇒九州でも廃校、空家を利用してオフィスの支援をしたい。いつかは九州にも拠点を作りたい。
 

 

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事例紹介1 『山ん中の冒険 空飛ぶ絨毯を求めて』
通潤酒造株式会社 代表取締役 山下 泰男 様
(講演概要)
・熊本県山都町には、平成15年3月という割合早い時期にADSLを導入した。民間で直接NTTに交渉した結果、300戸集めれば開設可能との事が、200戸以上集めたのでOKが出る⇒後々、民間だけでやった事が尾を引き、光が最も遅い開設となった。(一昨年の11月にやっと開設。熊本では最後)
・企業誘致をするのにも、インフラが整備されていないと来てくれない。
・自らの会社(通潤酒造とは別)で、光回線の卸事業を行う。民設民営でどこにでも最新のインフラを引けるようになる。
・廃校になった小学校の改装や、防災無線の提案もする。格安SIMに参入して見守りシステムを提案。⇒今後、ITの最先端地になる可能性が!
 

 

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事例紹介2 クラウドで実現するはたらき方改革3つのポイント
株式会社サーバーワークス 代表取締役 大石 良 様
(講演概要)
・クラウドインテグレータ。現在、aws(amazonWebサービス)での運営のみ。
・大学の合格発表では、1年間の内15分のために、200台のサーバの確保が必要だった。2007年~awsを導入し始め、2008年には社内サーバ購入禁止⇒自分たちでやってみよう!2009年~新規はawsのみ。
・転換期としては、東日本大震災時の大量アクセスで日本赤十字のサーバがダウン⇒30分で復旧させ、義援金システムを支援⇒3/14に支援を行い2日後には義援金システムを完成⇒600を超えるaws導入へ。
・今後、人手不足が解消される事は2度とない。Uberにより、タクシーやレンタカーが無くなる未来のようにITが破壊するビジネス領域が拡大する。若者の急減により、会社は人を選ぶ時代⇒社員が会社を選ぶ時代になる。変えなければいけないのは関係性。
・競争力の源泉になるものにリソースを集中、人手に頼らないオペレーションを実現することにより、若くて優秀な人が興味を持ってやってくれる。
・会社のビジョンとしては1.働きやすい会社にする 2.働きやすい社会をつくる 3.これらをIT(クラウド)で実現する。2012年頃から始める⇒仕事の内容によってオフィスエリアを変えたり、ワークスタイルの変革とクラウドを組み合わせる⇒社内にサーバーなし⇒有線LANなくなる⇒ファシリティ改革「コンピューターのある場所に人が行く」スタイルではなくなる。
・「採用力のあるオフィスにしたい」⇒やりたい人(いつも使う人)にやってもらう⇒フリーアドレス、社内メール禁止(社内チャット/Slackを利用)にし、カジュアルなコミュニケーション。
・クラウド(リモート)ワークスタイルは、事前申請を徹底。(今日遅刻しそうだから・・・などの理由は認めない)きちんと生産性が高まる理由を公開することで、形態化させない事。成果で見ていることで信頼を構築する仕組みを作った。⇒失敗は叱責してはいけない。早く報告する。⇒隠さなくなる⇔隠ぺいが怒られること。
◆「働き方改革」よりも「関係性改革」が、人手不足を生き抜く経営スタイルである。
 
 
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熊本県商工会議所様より「IT導入補助金」を始めとした各種補助金のご案内の後、富士通株式会社 富士通ソリューションステージ九州様より「働き方改革における業務の効率化・自動化推進ソリューション(RPA)ご紹介」、株式会社九州日立システムズ プラットフォーム事業部様より「日立グループの取り組みとソリューションご紹介」と題し、両社のソリューションのご紹介がありました。
 
 
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最後に特定非営利活動法人熊本県ITコーディネータ協会の森田副理事長より、熊本県ITコーディネータ協会による商工会議所、よろず支援拠点との連携のご紹介と本日の御礼があり閉会しました。
 

 

 

 

 【開催情報】
セミナータイトル IT経営カンファレンス2018 in 熊本
~Work Shift時代における次世代IT経営と働き方改革~
開催日時 2018年3月9日(金)13:30~17:30
会 場 くまもと県民交流館パレア9F
主 催 特定非営利活動法人熊本県ITコーディネータ協会、熊本商工会議所、特定非営利活動法人ITコーディネータ協会
協 賛 富士通株式会社、株式会社九州日立システムズ
後 援 経済産業省九州経済産業局、熊本県、熊本市、公財)くまもと産業支援財団、熊本県商工会連合会、熊本県中小企業団体中央会、一社)熊本県中小企業診断士協会、一社)熊本県工業連合会、一社)熊本県情報サービス産業協会、熊本セミコンフォレスト推進会議、くまもとエネルギービジネス推進協議会、熊本県健康サービス産業協議会、熊本県自動車関連取引拡大推進協議会、熊本県社会・システムITコンソーシアム、特非)NEXT熊本、一社)熊本県サイバーセキュリティ推進協議会、くまもと技術革新・融合研究所

 

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本件に関するお問い合わせは、ITコーディネータ協会 事業促進部まで

 

 

 

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