2018年度IT経営カンファレンス開催地概要報告(福岡)

 



2018/08/15
ITコーディネータ協会
コミュニティデザイン部 中村 路子



2018年度 IT経営カンファレンス開催地概要報告(福岡)

 



講演内容
主催・共催者挨拶 福岡ITコーディネータ推進協議会 会長 中村 光善 氏
日本ITストラテジスト協会 九州支部 支部長 陣 宏充 様
来賓挨拶 九州経済産業局 地域経済部 情報政策課 課長 砂入 成章 様
基調講演 「Retail-AI活用でデジタルトタンスフォーメーションに挑戦
~NO,1 リテールテクノロジーカンパニーを目指して~」
株式会社トライアルホールディングス 取締役副会長グループCIO
株式会社ティー・アール・イー 代表取締役社長 西川 晋二 様
IoT活用事例発表 「ITマーケティング革命を支える現場のデジタライゼーション」
株式会社サトー 営業本部 ソリューション事業統括部 部長 植田 良行 様
特別講演 「“北九州e-PORT構想2.0=北九州市IoT推進ラボ”と具体的な取り組み事例」
公益財団法人北九州産業学術推進機構 情報産業振興センター 企画課長 小嶋 洋一 様
共催者挨拶 特定非営利活動法人 ITコーディネータ協会

 



・参加人数 集計中



今年度のIT経営カンファレンスは福岡からの開催となります!
生憎当日は台風が近づき、東京から参加できるかドキドキしましたが、何とか飛行機も飛び無事参加することが
できました。

まずは、主催者挨拶として福岡ITコーディネータ推進協議会 会長 中村 光善氏より、開会のご挨拶があり、
共催者として日本ITストラテジスト協会 九州支部 支部長 陣 宏充様からもご挨拶がありました。

続いての来賓挨拶は、九州経済産業局 地域経済部 情報政策課砂入課長より、施策のご案内と、デジタル人材が
不足しているので、ITコーディネータに期待する。とのご挨拶をいただきました。
 

 

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基調講演 「Retail-AI活用でデジタルトタンスフォーメーションに挑戦
~NO,1 リテールテクノロジーカンパニーを目指して~」
株式会社トライアルホールディングス 取締役副会長グループCIO
株式会社ティー・アール・イー 代表取締役社長 西川 晋二 様

 

(講演概要)

・Retail-AI=小売りにAIを適用し、デジタルトタンスフォーメーションで生産性向上を図る
・小売業は30年後には約半数になるであろう⇒変化の時代を生き抜く企業へ⇒変わるものだけが生き残れる
・トライアルはウォールマートに学ぶスーパーセンターとして、新しい技術を取り込むためのインキュベーション(ストアNO,8)があり、イノベーションの場として今もシリコンバレーにあるストアNO,8から色々と学んでいる
・ソーマット戦略として、以下の3パターンがある①メガセンター(大問屋)②スーパーセンター(田舎/都市型)③クイック(小型)
・トライアルの出自はIT企業であり、ITの力で流通を効率化した
◆データ活用で流通革命
・600万人のアクティブ会員データ、10年以上のPOSデータ、自社開発分析基盤をデータ基盤として活用している。データベースエンジンe-SMART
・例えば出店戦略の新たな取り組みとして、商圏分析や対比(年度・他店舗・複数店舗など)国勢調査などからAIが最適候補地を自動検索できる
・e-SMARTのデータをメーカーに公開している(140億件以上)ため、良い品揃えが可能となる
◆リテールメディアで流通革命⇒売り場にメディアを作る
・レシートクーポン(ピンポイントマーケティング)
特定の顧客にコスト効率の良いクーポンをサービス(notバラマキ)⇒2ヵ月で63万発行して利用率1.4%だが、カテゴリー新規の購入が4割⇒ブランドスイッチやリピート増加⇒ターゲット抽出もAI化する
◆新しいリテールメディアとは?
・タブレット付のスマートレジカート⇒買い物中にクーポンが出る⇒これを買った人はこれも買っていますなどの情報
・amazongoはまだ採算が取れない、テクノロジーを見せるためのものだが、流通業界にも自動化の波が必ず来る
・商品の最適化、売り場のマネジメントはAI化できる
・顧客データ・売り場の状態・お客様の店内状況と販促(ID、POSデータ・GISデータ・リテールメディア、スマートカメラ)をAIに活用する
・今後はアジアから世界を目指す

 

 

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IoT活用事例発表 「ITマーケティング革命を支える現場のデジタライゼーション」

株式会社サトー 営業本部 ソリューション事業統括部 部長 植田 良行 様

 

(講演概要)

◆バーコードの自動認識技術を活用した課題解決
・モノにIDを付与し、ポジション(場所情報)を付けることでどうなるか?⇒リアルタイムロケーションシステム⇒リアルとバーチャルの同期ができる⇒プロセス(経過)のデジタル化である⇒分析することで課題が解決し生産性が向上する
・屋内の位置情報の仕組として、電波を発するタグとレシーバー(受ける方)。入射角で位置を特定し、動線、距離、スピード、滞在時間がわかる
・病院の事例
医療ミスを防ぐ⇒そもそもの状態(プロセス)が分からないという事がなくなる。患者さんの位置が分かる⇒どういう行動を示すのか?が分かる
・小売業⇒店舗の動線がモノの配置にも利用できる
・製造業⇒所在を明らかにし、工数の可視化ができる
BMWの事例・・・エンブレムにID(車体NO)を付ける事で、車体と作業員の位置関係で作業内容がわかるので、工数がわかる。道具(ツール)にもタグがあるので、作業が特定される(何がどこでどれくらい使われたかなど)。よって、どの種類の車体でどれくらいの作業があり工数がどれだけかかるかが把握できる
・トーレサビリティもデジタル化。モノだけでなく人がどう係ったのか?
・物流もローコストで環境変化に対応するには、逆の発想で、移動体にセンサー、アクティブに照明にタグ、フォークリフトの爪にタグを付け高さで把握できるようにすると、変更や出庫がオペレーションフリーで把握できる。位置情報からロケーションを把握できるので、フォークリフトの作業状況の可視化が出来、生産性が向上する。それをAIが学習することによって、ベテランのように動かす(どこに止めてどう動かすか?)ことが出来、初心者でも40%程度業務効率化が出来る

 

 







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特別講演 「“北九州e-PORT構想2.0=北九州市IoT推進ラボ”と具体的な取り組み事例」
公益財団法人 北九州産業学術推進機構 情報産業振興センター 企画課長 小嶋 洋一 様

 

(講演概要)
・FAISの活動のご紹介。スマートものづくり応援隊事業、成長分野を支える情報技術人材拠点の形成、連携大学院による人材育成・輩出、IoTによるものづくり現場の見える化支援
・事例としては、製造業で目標値に対しないラインをラズベリーパイで、どこの工程に時間がかかるかを確定し、その箇所を改定した⇒多数の成果もあるが、まだまだIoTは浸透していない
・3Dものづくり(ロボット導入支援センター)公道での自動運転バスの実証実験など研究開発の支援
・e-PORTのご紹介。データセンターを集積し、西日本一へ。地域課題をビジネスにして行こう(e-PORT構想)。現在112団体をe-PORTパートナーという会員化へ。⇒地方版IoT推進ラボへ選定
・平成30年からはフェーズⅡとして「プロダクトアウト」から「マーケットイン」へ。最終構想として地域産業の振興を目指す
・相談窓口の設立⇒昨年は26件相談を受けた。例としてデータセンターのバッテリー交換を手動から機械化にしたい。高齢者向けの会話型ロボットの開発など。⇒企業同士のマッチングや補助金の活用
・農業ツール「えいのうのいえ」実用化プロジェクト、「クスリのリスク」薬剤最適化プロジェクト(重複投薬回避や医療費削減に効果あり)
・他にもビジネスプランコンテストやイベント出展など

 
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最後に特定非営利活動法人 ITコーディネータ協会の太田よりと本日の御礼があり閉会しました。
閉会後、会場で「交流会」が行われ、講演者や参加者の皆さんと色々なお話をすることが出来ました。


次のIT経営カンファレンスは、10月24日(水)釧路にて開催予定です。



 【開催情報】
セミナータイトル IT経営カンファレンス2018 in 福岡

~AI・IoTで変わる小売業!ITマーケティング革命~
開催日時 2018年7月28日(金)13:00~18:00
会 場 福岡県Ruby・コンテンツ産業振興センター
主 催 福岡ITコーディネータ推進協議会
共 催 特定非営利活動法人ITコーディネータ協会、日本ITストラテジスト協会 九州支部
後 援 九州経済産業局、公益財団法人北九州産業学術推進機構、株式会社日本政策金融公庫福岡県内支店、公益財団法人福岡県中小企業振興センター、一般社団法人福岡県情報サービス産業協会、一般社団法人福岡中小企業経営者協会、福岡県中小企業団体中央会、NPO法人日本システム監査人協会九州支部、ISACA福岡支部


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 本件に関するお問い合わせは、ITコーディネータ協会 コミュニティデザイン部 中村まで
  

 

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