災害ボランティアに行ってきました


掲載日:2025/3/27

弊協会のシステム担当がボランティアのために能登に行ってまいりましたので活動報告コラムをお届けします。


みなさん、こんにちは!ボランティアコラムをお読み頂きありがとうございます!
いつもは飛行機や新幹線で移動するのですが、今回はボランティア向けの「高速道路無料化制度」を利用して、車で現地へ向かいました。
料金所も無人化が進み、「スマートETC」が増えて便利になったのはありがたいんですが...
この「高速道路無料化」、申請にはなんと"紙とハンコ"が必要なんです。
せっかくスマートになってきてるのに、こういう時に限ってアナログ!(´・ω・`)

高速道路通行証明書発行サイト:
https://exvolunteer.jp/VoUsr020/termsDisplay?disasterNos=223008

無料化を受けるためには

・ETC・クレジットカード決済してはいけない。
・事前に印刷した「紙」と「身分証」提示、「目視」で「ハンコ」が必要です。

そう、スマートじゃないところを探さないといけない。
そんなこんなで「ETC」が利用できない。
「一般」料金所縛りのボランティアの旅が始まりました。


※高速道路を使わない人にもわかるように説明すると
「スマートETC」・「ETC」・「一般/ETC」・「一般」の4種類の料金所があります。
詳しくはしらべてね!


■3月6日(木) 出発の日

この日は平日のため仕事です。仕事を終え、いざ東京から出発!長野で高速道路をおりて松本で一泊しました。ドーミーイン最高!

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ホテル前の積雪は少なかった


■3月7日(金)現地は遠い・・・

朝9:00にホテルから能登に向かって、いざ出発!
Google MAPはめっちゃ便利!ルート検索、到着時間、工事の場所、通行止めの場所、料金、などなど、古いカーナビより圧倒的便利で、スマホのGoogleMAPが大活躍でした。

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順調に進んでいるが、「おや?能登到着時刻が減らないぞ?」という謎現象が発生(笑)。
東京から長野→岐阜→富山→過ぎても到着時刻は「残り5時間」と表示で一向に着かない、というか時間が減らない。

もとやベースキャンプの方に到着変更の連絡を何度か入れ、結局18:00頃現着。
ベースキャンプ内装工事や何かお手伝いでもと思っていましたが、かなわず。

珠洲の方に、途中ずっーと、残り3時間と表示されていたんですが?と言ったら、「能登あるあるです笑」と言われ、GoogleMAPの敗北を味わいました。さすがIT企業GAFAでもかなわない「奥能登」を知りました。。

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3月のベースキャンプはめっちゃ寒く、夜は毛布3枚かけても寒かったです。※寝袋必要でした


■3月8日(土)~9日(日) ボランティア活動

6:00起床。道路が通行止めになる前に大谷地区へ向かいます。

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大谷地区は被害が特にひどいと聞いていましたが、実際に現地に立ってみると想像をはるかに超えていました。
写真ではこの凄さが伝わらないのが本当に残念です。
まるでアニメの世界かと錯覚するほど。岩山は割れ、道路は土砂に埋もれ、言葉を失いました。
「こんなことが本当に起こるのか」と、「人知を超える」という言葉の意味を、初めて肌で感じた気がします。
とにかく、ずっと「スゲー...」としか言葉が出ませんでした。
※AIで作った画像ではなく、リアルです。

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現場に到着して、さっそく作業を開始しました。しかし、被害の爪痕は想像以上で、家の中は一面、泥で埋まっている状態でした。
泥、泥、そして竹や木の枝......さらにはベッドまで!なんと、電動ベッドが泥の中に埋まっており、水を含んでいるせいもありとにかく重い。
4人がかりでようやく運び出しました。
どれだけ泥をかき出しても、なかなか綺麗にならない。最初は運び出した泥の量を数えていましたが、途中からもう何トン運んだのかわからなくなるほどでした。とにかく、人力で少しずつ前に進めていくしかありません。

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黒い土のう袋に同化してわかりにくいですが、黒い服の男の子がお父さんと一緒に参加されていました。 ひたすら土のうに入れる
(黒い土嚢袋は土留めに使います)
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20センチくらい積もった泥 泥は人力で運搬。
一輪車(通称:猫)で泥を外へ
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一輪車からショベルカーのバケットへ 泥の前で、会社の報告用にボランティア活動していた証明の写真


水道も電気もガスも、まだ復旧していません。
そのため手を洗うこともできず、近くを流れる川や、雪解けのキンキンに冷たい水で手や長靴を洗っています。
...いや、冷たいなんてもんじゃない。痛いんです!!


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終わりが見え、きれいになってきた現場

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今回の現場は、8日から9日の2日間を担当しました。
ここは、1月1日の震災のあとにリフォームされたばかりの家だったようです。
NTTのONUはまるで新品のようで、給湯器のリモコンにはまだ保護フィルムが貼られたまま。
システムキッチンもフローリングもピカピカで、「やっと直したばかりだったのに...」という状況でした。
そこへ、今回の豪雨による被害。
現場を目の当たりにして、本当にやるせない気持ちになりました。


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■3月9日(日)16時 作業完了。道具を片付け東京へ

今回もドロドロになりながら頑張りました。
一緒に参加された皆さん、今回もありがとうございました。

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■3月10日(月) AM6:30東京着

1年3か月も経ち未だに水道も電気が来ていない。本当に復興までの道のりは長いなと思いました。

※ボランティア参加したい、応援したい、興味がある、という方はメルマガ担当までご連絡ください。



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