2012年度協会主催研修一覧
<基本的な考え方>
ITコーディネータ協会は、2010年6月に「ITC実践力体系」を策定し、これを「ITC実践力ガイドライン」として公開しました。ITC実践力ガイドラインでは、ITCの実践力を「経営環境変化への認識のもとで、経営者の思いを共有し、成熟度に合わせた対応力」にあるとしました。その後、2011年8月には、これをITCプロセスガイドラインに盛り込み改定を行い、Ver.2.0として公開したところです。
これらの実践力に関する議論を経て、2012年度よりケース研修の改革も行い、「3年で自立できるITコーディネータを育成する」ことを目標に、協会主催研修に「フォローアップ研修」を導入するとともに、カリキュラム体系を明確にしました。
<講座一覧表の見方>
下表の、「新規」欄は、「新」が2012年度に新規投入する講座を、「改定」が2011年度講座の内容を改定した講座を、「時間」欄は研修時間を、「演習」欄が◎は演習中心の講座を、○は演習が含まれる講座を示します。
以下は、現在企画中の講座一覧です。 追加、変更、中止も発生しますので、最新状況はホームページでご確認ください。
No | カテゴリ | サブカテゴリ | 講座名 | 一口PR | 時間 |
演 習 度 |
レ ベ ル |
開始 時期 |
開催 予定地 |
2012年度 新規講座 |
1 | フォローアップ研修 |
ITCコアスキル 研修 |
a1. 「ITC実務への取組」 ~「ITコーディネータ実務ガイド」をベースに、実務活動を学ぶ~ |
ITC実務ガイドをベースに、営業方法を含め、PGLで学んだことをビジネスでどう適用するかについて学ぶとともに、ビジネス競争力自己診断ツールを始めとするITCコンテンツの活用概要も学ぶ。 (中小企業支援者向け) |
4時間 |
基 礎 |
11月 | eラーニング | ||
a2. 「変革への気づき」 ~理論と実践のギャップ~ |
変革には「気づき」のステップが不可欠である。PGL変革認識プロセス3Aの原則(①Awareness、②Attention、③Action)の本質と、さまざまな困難に打ち勝つ実践ポイントを学ぶ。受講者のミニ演習もある。 | 4時間 |
基 礎 |
11月 | eラーニング | |||||
中小企業 ビジネス支援 研修コース |
b1. 「少量多品種短納期の要請にIT経営で解決!」 ~全体最適化による対応法~ |
中堅食品製造業のトレサビリティーを求められる基幹系システムに関してIT調達~導入に関する成功事例を学びます。また全体最適がもたらすシステム導入によるメリット等、生産性向上と競争優位のIT活用を学びます。 (製造業事例) |
1日 (6時間) |
基 礎 |
1月 | |||||
b2. 「従業員一体による基幹システム再構築で、経営体質を変革」 |
講師がITC開業と同時に、IT経営実現プロセス全体の支援を実践し、その後も継続している支援事例を臨場感強くお伝えします。 (卸売業事例) |
1日 (6時間) |
基 礎 |
1月 | ||||||
b3. 「顧客志向・感性・ITの融合経営によるマルチコンセプトの多店舗展開戦略」 | 大企業の真似ではなく、ニッチ分野の差別化戦略で急成長した小売チェーン店がある。顧客への感性商品の価値提案をIT経営が如何に支えたかについて学ぶ。2011中小企業IT経営力大賞(経済産業大臣賞受賞)事例。 (小売業事例) |
1日 (6時間) |
基 礎 |
1月 | ||||||
b4. 「新しいビジネスモデルで驚異の再来率を達成した理美容チェーン店」 |
理美容チェーン店が新たなビジネスモデルを確立した成功事例を学びます。またSaaS型のシステム導入によるメリット等、お客様の生の声をお伝えいたします。2010中小企業IT経営力大賞(経済産業大臣賞受賞)事例。 (サービス業事例) |
1日 (6時間) |
基 礎 |
1月 | ||||||
b5. 「経営理念に基づいたIT経営の実践」 ~すべては農業経営者に対する”奉仕と提案”のために~ |
農業ビジネスにおけるIT利活用の着眼点を事例企業を通じて学びます。また、IT経営を生きたものにするための経営の在り方を理解します。 (農業ビジネス事例) |
1日 (6時間) |
基 礎 |
1月 | ||||||
IT経営 プロセス実務 研修コース |
c1. 「経営戦略実現のためのIT投資マネジメント」 ~投資額効果の評価から目標達成の評価へ~ |
経営からみたIT投資の評価は、投資額の効果として算定される金額ではなく、戦略目標を達成できたかで評価することの重要性について学ぶ。 |
1日 (6時間) |
基 礎 |
1月 | |||||
c2. 「階層化アプローチによる業務システム設計」 ~経営戦略を反映した業務システム改革と業務システム設計~ |
ITCAの「階層化アプローチによる業務システム設計」をベースに、経営戦略の実現のため、人・組織、業務プロセス、ITシステムの三位一体の業務システム改革と、実現のための設計を学ぶ。 |
1日 (6時間) |
基 礎 |
1月 | ||||||
c3. 「業務の見える化からシステム要件定義へ」 ~IT経営のための要件定義とRFP作成~ |
現場からの業務要求と、システム化に必要となる要件の引き出し方と纏め方を学び、纏めた要件定義書からITCAのRFPモデルの使い方を演習する。 |
1日 (6時間) |
基 礎 |
1月 | ||||||
c4. 「勝てる組織を作るためのプロジェクトマネジメント」 ~組織戦略立案から実施まで~ |
組織戦略立案から実践までのプロセスを組織のCIO/CEOにサポートするためのノウハウを学び、成功する・成果の出るプロジェクトを行える組織にするための演習を行う。 |
1日 (6時間) |
基 礎 |
1月 | ||||||
c5. 「経営から評価されるITサービスマネジメント」 ~経営視点からITサービスを考える~ |
経営者が評価するITサービスとはどういうものなのか?を、ITサービスマネジメントに関する事例を参考にしながら考えてもらい、グループ演習でITサービスの本質を学ぶ。 |
1日 (6時間) |
基 礎 |
1月 | ||||||
2 |
協会 重点セミナー ITCとして必修となる研修です |
ITCプロセスガイドライン普及研修 | 2011年に改定した「ITCプロセスガイドライン」の改定趣旨とポイントを分かりやすく解説します。 | 90分 |
全 般 |
4月 | eラーニング | |||
3 |
実践ゼミ より実践に近い形の演習や現場実習を通じ実践力を醸成します |
課題解決型 | 経営者との気づきを共有するためのコンサル実践ゼミ | コンサル経験者を対象に、企業トップの思いを共有するためのIT経営認識プロセスの3A(Awareness、Attention、Action)を体得するゼミです。平日の夜、数日間にわたり演習を行います。 | 10時間 | ◎ |
上 級 |
7月 | 東京 | 新 |
事業創造型 | 自らが事業のイノベーションを起こすには | 環境の変革認識から、新しいビジネスモデルを創造するプロセスを、演習を通して学びます。 | 2日間 | ◎ |
上 級 |
|||||
4 |
実地研修 経営者と面談し提案します |
中小企業経営支援実践能力養成研修 | 先輩ITCの指導のもと、実際に中小企業の経営者に面談し、経営課題を聞きだし、提案書に纏める3か月程度に及ぶ研修です。集まる日は5日間程度で、会社訪問は2回程度です。 | 5日間 | ◎ |
中 級 |
1月 | 東京 | 新 | |
5 |
ITCコンテンツ 活用講座 ITCとしての武器となるコンテンルを活用しビジネスに活かします |
ビジネス競争力自己診断ツール | ビジネス競争力自己診断ツール | 「IT経営成熟度診断ツール」に変わり開発した「ビジネス競争力自己診断ツール」を活用して、経営課題解決に向けて方向性と対策検討のためのファシリテーション/コンサルテーション手法を習得します。 | 2日間 | ○ |
上 級 |
6月 |
東京 大阪 |
新 |
IT経営体感 ケース研修 |
IT経営体感ケース研修 (民間企業版) |
IT経営とは何かを研修を通じて体感できます。民間企業事例の2日版教材を使った体感ケース研修です。ITCの方は復習に、ITCを目指す方はIT経営の考え方を知るために、ITC資格失効者は復帰のために受けることができます。 | 2日間 | ○ |
基 礎 |
4月 | 東京 | 新 | ||
IT経営体感ケース研修 講師養成講座 (民間企業事例版) |
民間企業事例の2日版教材を使った研修の講師を養成します。(ケースはスーパーマーケットです) | 2日間 | ◎ |
中 級 |
4月 | 東京 | ||||
IT経営体感ケース研修 講師養成講座 (自治体事例版) |
自治体事例の2日版教材を使った研修の講師を養成します。(事例は都市近郊の市です) | 2日間 | ◎ |
中 級 |
4月 | 東京 | ||||
中小企業経営幹部育成支援力向上コンサル力強化セミナー ~幹部が育っていないとIT導入しても成果は限定的~ |
ITCビジネスモデル(儲けの仕組み)確立には企業経営者との信頼関係が必須。IT活用による業務変革支援の前に、経営者の一番の悩みを支援し信頼を得よう。幹部育成の基本、コーチング実践力、ツールを学びます | 4時間 |
中 級 |
10月 | 新 | |||||
「営業強化コンサルガイド解説セミナー」 ~属人的営業から組織的・科学的営業への変革支援~ |
PGLコンセプトのサブガイドの位置づけの「営業力強化コンサルガイド」の解説コースです | 6時間 |
中 級 |
10月 | 新 | |||||
ビジネス ゲーム |
経営体感ネットワーク型ビジネスゲーム研修インストラクタ養成講座 ~初級編(パティシエ)~ |
経営戦略の講義だけでは理解できない経営のバランス感覚(長期と短期、攻めと守り、部分と全体)および理論間の関係性を学べます。 | 8時間 |
初 級 |
11月 | 新 | ||||
6 |
ビジネス 実務研修 前提となる業種・業務知識を実践で活かす方法について解説します |
製造業の経営管理は原価計算から始まる |
中小製造業が利益創造に必要な原価計算を簡単な計算練習を通じて構造的に学習します。 製造業は、製品の利益を把握することが経営管理の基本中の基本です。製造業を担当するITCとして知らないでは済まされない製造原価計算を通じて、ぶれない骨組みをマスターし顧客をリードできるスキルを習得します |
6時間 |
基 礎 |
6月 | 東京 | 改 | ||
ICT資産、コストの現状分析プロセスと、投資効果が期待できるICT企画の手順を学ぼう |
中小企業のICT資産・コスト管理を的確に把握し、IT投資戦略に役立てる 受講者が自身の課題を提示 |
6時間 |
基 礎 |
6月 |
東京 大阪 |
改 | ||||
顧客の経営や資金調達のためにITCが知らないでは済まないキャシュフロー計算を学ぼう |
キャッシュフロー経営を成功させるためのキャッシュフロー計算プロセスを理解し計画能力を育成します。 中小企業の経営が継続できるかどうかの現実は利益よりもキャッシュフローにかかっています。ITによる経営活性化を担うITCにとって必須のキャッシュフロー計算を一日の学習で完全に身につけます |
6時間 |
基 礎 |
6月 |
東京 大阪 |
改 | ||||
SCMなど基幹系や経営管理系要件定義のために知っておかなければいけない経営管理指標と情報収集要件を学ぼう! |
中小企業の経営改善に有効な業績管理指標に強くなりましょう。 数字の羅列より、的を得た経営管理指標は経営管理だけでなく業務系要件定義の成功要件となります。 |
6時間 |
基 礎 |
6月 |
東京 大阪 |
改 | ||||
知識を実際の現場で活用する実践力に変える『資材・購買管理』 |
資材・購買管理の基礎知識、コストダウン施策、企業価値を向上する業務への変革視点を学びます。 資材・購買管理全体を俯瞰し、基礎知識を事例を紹介しながら実践力を強化します。 |
6時間 |
基 礎 |
6月 |
東京 大阪 |
改 | ||||
知識を実際の現場で活用する 実践力に変える ~生産管理の計画系業務~ |
「生産計画の流れ」に主軸をおき、関連して立案される各計画の概要、計画立案のベースとなる考え方を学びます。関連して立案される各計画の概要、計画立案のベースとなる考え方・基礎知識を事例を紹介しながら実践力を強化します。 | 6時間 |
基 礎 |
6月 |
東京 大阪 |
改 | ||||
販売管理 シリーズ |
eラーニング“販売管理” | 中小企業の販売管理システム(商品仕入、在庫管理含む)構築にあたり基本的な販売管理業務プロセスの知識をEラーニングで習得できる。 | 8時間 |
基 礎 |
1月 | eラーニング | 新 | |||
「実企業を題材とした経営課題解決に取り組むケースステディ(受注・販売管理編)」 ~リアルな中小企業の経営課題と経営者の視点を体験し、経営と共鳴できるITコーディネータに!~ |
実企業をケーススタディーに、中小企業の経営者に気づきを与え、課題解決について、チームで取組みます。 | 6時間 |
中 級 |
2月 | 新 | |||||
集合教育“販売管理入門” | 中小企業の販売管理システム(商品仕入、在庫管理含む)構築にあたり受講者が抱える業務上の課題を持ち寄り2wayで解決のヒントを得る。 | 6時間 |
基 礎 |
3月 | 新 | |||||
自治体 ビジネス研修 |
「自治体ビジネス研修 新入門編」 | 市町村を中心に、ITCが支援を行う際の勘所を、特にビジネス獲得の面から紹介するものです。 | 6時間 |
基 礎 |
4月 |
東京 福岡 |
改 | |||
「自治体ビジネス研修 中級編」 | 自治体へのビジネス獲得に際して有効なデータおよびその見方を解説します。データを知り、学び、活用することで、さらにスムースなビジネス獲得につながることがあります。 | 6時間 |
中 級 |
4月 |
東京 福岡 |
改 | ||||
自治体ビジネス研修「早わかり自治体指導のポイントセミナー」・・・自治体ビジネスに取り組んでいるITCのための自治体支援の道筋【環境分析編】~ | マイナンバーなど市区町村が今抱える問題や構造的な問題を認識し、ITCが支援、指導すべきポイントを整理します。 | |||||||||
7 |
最新IT活用 講座 最新のITを活用したビジネスの実態に迫ります |
経営の武器「モバイルソリューション」活用・・・スマートフォン・携帯電話・通信モジュールのビジネス応用・・・【2012年度版】 | MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)が収集した最先端のモバイルソリューションの活用事例を中心として、市場の現状と将来展望を、デモを含め解説します。 | 4時間 |
基 礎 |
6月 | 東京 | 改 | ||
クラウド実践講座 「Google Appsを使用した社内情報管理システム構築」 | ||||||||||
クラウド実践講座 「クラウドサービスを活用した集客からオンラインセミナー実践講座」 | 海外大手クラウドのサービスにも様々あります。これを使った事例、使うメリット、実際に使っての課題などを解説します。 | 6時間 |
中 級 |
7月 | 東京 | 新 | ||||
8 |
ITCトレンド セミナー 最新の経営/IT情報をキャッチします |
ITCトレンドセミナー 「IT系の国際標準化動向」 | PMのISO化が進んでいます。ITサービスマネジメント、IPAのSLCPがISO化されました。これらの意義とITCプロセスとの関係やITCにとっての意味について解説します。 | 4時間 |
全 般 |
8月 | 東京 | 新 | ||
ビジネスアナリシスと要求工学の潮流 ~BABOKの方向性と、REBOKの活用について~ |
ビジネスアナリシス知識体系のグローバルスタンダードであるBABOK次世代バージョンに関する本邦初の動向解説と、日本発の要求工学知識体系であるREBOKの解説です。 | 4時間 |
全 般 |
10月 | 東京 | 新 |