コンサルティングのべからず集

「コンサルティングのべからず集」
分類番号 D35

【投稿者】
投稿者 片野 敏郎 認定番号 0011102001C
会社名・団体名  
べからずの場面
□ビジネスマナー □プレゼンテーション  
□訪問/メール ■助言/アドバイス □トレーニング/研修
□提案する場合 □依頼をうける場合 □アフターフォロー

【~べからず】
ITコーディネータとして、ユーザー企業のIT担当人材の有無と、
IT知識レベルの確認を忘れるべからず

【理由】
 IT化成功の鍵は、トップのリーダーシップと共に、IT担当の人材・知識に依存するといっても過言ではない。 中小企業の場合、ITを十分に理解できる担当者を欠くことから、ITを十分活用できていないケースを多く見る。 ITコーディネータとして、①その企業がITを担当する人材を確保しているか否か。②その担当者の知識レベル・能力。 を十分把握する努力を忘れてはならない。
 その上で、「ITを分かる人材の確保と育成の大切さについて、十分トップマネジメントの理解を得ることが、大切である。

【ITコーディネータとして留意すべき事項】
1.IT担当者に必要とする知識レベル
   中小企業では多くの場合、IT担当者とは、データの入力担当者を意味することが多い。 良くても、売上伝票・請求書の出力操作が出来る程度のレベルに止まる例が多い。 担当者の知識レベルとして、情報システムの意味が分かり、企画に参画でき、社内及びITベンダーと必要な折衝が出来る力が必要である。
2.トップマネジメントに、「IT担当者を最低2名置くよう」に進言すべし: 理由は
 
(1) IT担当者が1名だと、万一病気・退職等が発生した場合、自社システムの内容を知っている人が居なくなるため、企業の継続運営も困難になる。 他の仕事と兼任でも良いから、最低2名担当者を確保するよう進言する。〔企業としての最低限の必要条件〕
(2) 担当者が1名では、ITを議論・相談する相手も居ないことを意味する。ITソリューションには、通常いくつかのやり方がある。 それらの議論をさせるためにも最低2名が必要である。
3.担当者の育成:
 
(1) 担当者の育成計画を、ITコーディネータはトップに進言すべし:
ITCは、担当者へのIT教育の必要性と、研修すべき内容を、トップに進言する責任がある。 外部研修への出席、OJTの指導など、具体的に進言する必要がある。
(2) OJTは、ITC自身が自分の知識・経験を生かして担当されるようお勧めする。 経営者から絶大な信用をいただける一つの要素となる。
(3) 育成した担当者が、社員の情報リテラシーを向上させる講師役を担当することになる。

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