【コラム】能登に災害ボランティアに行ってきました

掲載日:2024年6月14日

 

ITコーディネータ協会のシステム担当が、5月の連休に能登へ災害ボランティアに行ってきました。簡単にコラムにしましたのでよろしければお読みください。

■ボランティアに応募

 参加するきっかけとなったのは、能登半島地震のニュースに多く触れ、何か石川や能登の方の役に立ちたいと思い立ったからです。
 石川県災害対策ボランティア本部が行っているボランティア募集に応募しました。募集情報は3月下旬から調べていましたが、5月連休の募集が出たのは4月下旬でした。地元の要望に基づいて募集人数を決めるため、直前にならないと募集情報が出せないようです。
 5月連休の募集は人気があり、他の募集サイトでは抽選に外れたり、応募フォームに名前や住所を入力している間に一瞬で満員になり全然応募できないこともありました。次こそはと、募集開始時間前からスタンバイ!入力内容も事前に準備し、開始と同時に無事応募ができました。

 

■安全に作業するための準備

 元々持っていた道具に足りなかった物(防刃手袋、踏み抜き防止インソール、寝袋等々)いろいろ購入。災害ボランティアの準備は日頃の防災準備にも役立つと感じました。

下記2点だけは必須
※踏み抜き防止インソール:安全靴や動きやすいスニーカーで作業する時、雨天作業時は長靴など、必要なタイミングでインソールを入れ替え利用。長時間作業するので「踏み抜き防止」と「ジョギング用インソール」も同時に購入
※防刃手袋:ガラスが散乱しているため普通の軍手だと貫通するので必須(すぐ乾かないので2日作業なら2双あった方が良いです)


 

■いざ能登へ!

 東京から金沢までは新幹線で移動、金沢駅からボランティア用のバス「ボラバス」で輪島に向かいました。
 当日は朝6時半に金沢駅前集合のため、前日から金沢に入りホテルに宿泊。バスは金沢駅前より出発し、輪島までは約2時間半の道のり、輪島までの道路は急いで修繕された感じがあり、所々ガタガタしていました。初めて輪島に行きましたが、輪島って結構遠いですね・・・。

ボラバス

 

■現地の状況とボランティアの活動

 現地の方が、地震発生時、震度7を1回、震度6を1回、更に約50秒間にわたって震度5強以上に相当する揺れが続いたと話をされていました。気象庁データ
 ニュースで見るのは輪島の朝市通りが多いですが、直接見たのは、倒れたままの家屋、道路に沈み低くなった電柱、デコボコの道路、飛び出たマンホールなど、ニュースでは見ることができなった町の姿でした。

 ボランティア活動は、壊れた家財や雨漏りで重くなった畳の運び出し、倒れたブロック塀の解体、そのブロックの撤去、ピアノや仏壇の移動等を行いました。現場に行くと思ったより片付いている場所もあれば、1月1日のままの場所もありました。
 現場ごとに状況が違うため、その日の内に片付く場所もあれば、その日に終わらない場所は次に来るボランティアに託すという要領でした。
 ボランティアは6~7名でチームを組んで、現地ボランティアスタッフの自家用車に乗り移動しました。災害現場を移動するのでよくパンクするそうです。
 同じチームになった方は、単独参加で初めての災害ボランティアという方が多かったのですが、中には、何度も災害ボランティアに参加しているベテランの方、地元石川県の方、父と娘の仲の良い親子で参加という方もいました。

 

 

■ボランティアを終えて

 今回、初めての大規模災害ボランティアだったので、どこまで役に立てるのか不安でしたが、現地のスタッフや他のボランティアと協力しながら即席のチームビルディングで活躍できたと思います。作業を通じて多少なりとも現地の人々の生活再建に貢献できたと感じました。このボランティア活動を通じて、災害への備えの重要性、支援の大切さなど多くの学びと気づきを得ることができました。この経験をふまえ、ITコーディネータ協会内でボランティア休暇制度を提案したところ、今年の6月から導入されました!次回はボランティア休暇制度を利用して、また参加したいと思います。

参考情報
令和6年(2024年)能登半島地震に係る石川県災害ボランティア情報の特設サイト
https://prefvc-ishikawa.jimdofree.com/

輪島社会福祉協議会
https://www.facebook.com/washakyo/

災害ボランティア車両の高速道路の無料措置について(中日本ドライバーズサイト)
https://dc2.c-nexco.co.jp/etc/service/saigai.html

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