掲載日:2024年9月13日 |
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先日、ITコーディネータ協会にて、内部スタッフを対象とした任意参加のデジタルマーケティング勉強会(2日間)が開催されました。この勉強会では、顧客理解を深めることを目的に、ターゲット顧客の具体的な像である「ペルソナ」の顧客理解を深堀し、そのペルソナが商品やサービスに接触する過程を視覚化する「カスタマージャーニーマップ」の作成に重点を置いて学びました。勉強会内容を簡単にご紹介します。 |
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■初日:デジタルマーケティングの基本を学ぶ |
初日は、デジタルマーケティングの基本を押さえるところからスタート。最初に学んだのは、マーケティングの重要なプロセスである「集客」「見込み顧客の育成」「優良顧客化」の各段階において、デジタルをどのように活用するかというポイントです。講師からは、現在存在する多様なデジタルツールの中で、最も新しいものを選ぶことが必ずしも正解ではなく、従来の手法や企業の状況に応じたツール選定が重要であるとのことでした。レベルに合ったもの、身の丈にあったものは大事ですよね。 次に、架空の旅行会社のマーケティング担当者になりきり、サンプルとして提示されたペルソナから具体的なニーズと要素を洗い出す作業を行いました。ペルソナはフルタイムに復帰したばかりのワーキングママ。まずは個人ワークでペルソナからニーズと要素を洗い出し、その後、グループワークにて他の参加者と意見交換を行うことで、より具体的な顧客理解が進みました。経験が浅い参加者も多く、少し苦戦する場面も見られましたが、顧客理解のプロセスを体験することで、実践的なマーケティングの基礎を学ぶ貴重な機会となりました。
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■2日目:カスタマージャーニーマップの作成と実践 |
2日目は、初日に深堀したペルソナを基に「カスタマージャーニーマップ」を作成する作業が中心でした。カスタマージャーニーマップとは、顧客が商品やサービスに接触する各段階でどのような行動を取るか、何を考えるかを視覚化するツールです。 今回もまず個人ワークでこのマップの作成に取り組みましたが、各ステージごとの顧客の行動や心理を詳細に描くことは想像以上に難しく、苦戦する場面も多く見られました。特に、顧客の視点に立って行動を具体的に考えることが求められ、初日以上に深い理解が必要とされました。 その後、グループワークを通じて他の参加者と意見を交換しながら進めることで、さまざまな視点が取り入れられ、より実践的で効果的なマップが完成しました。今回は旅行会社のマーケティング設定ということで、ペルソナがどうしたら旅行に行く気になるかということでしたが、「旅先でWiFiがあった方がいいよね」とか「WiFiあると旅先でも仕事出来るね!社畜かな(笑)」などワイワイ盛り上がりました。複数の視点を集めることで、顧客の行動や考え方の幅を広げることができ、個人作業では見えなかった新たな発見がありました。 |