今回の後編では「女性ITコーディネータ(ITC)同士の繋がりや、ITCのコミュニティについて」皆さんにお話していただきました。 |
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後編 女性ITC同士の繋がりや、ITCのコミュニティについて |
3月末に行ったアンケートでも、女性ITCと知り合いたいのだけど、どう知りあったら良いのか分からない、場がないとご意見がありました。 |
播磨:どうして女性ITCに会いたいんだろう?別に男性だっていいじゃん。ITCの活動するなら男女の区別ないよね? なんで女性同士のネットワークが欲しいんだろう。 冨田:そもそも「女性」と知り合いたいと思ったことが無い・・・。 私のケース研修では4人いましたが、その後一度も集まってないです。 |
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用松:結果論かもしれないですが、女性ITC同士が会うと男性ITCと話す感覚とはちょっと違う深い関係にはなりやすいように思います。 もちろん、男性ITCともお付き合いしますが、やっぱりある程度ちゃんとしておかなきゃみたいな部分があって。女性同士だとプライベートなことも含めあれこれなんでも話せちゃう(笑) 特に最近女性ITCの方と楽しく話す機会が多くなりました。 渡部:私はメルマガにも書いたのですが、ITコーディネータの方で「かっこいいな!」と思う女性に、最近特にお会いする機会が多く、カンファレンスや発表を聞いてると「かっこいいなー、こんなこと考えたことなかったなー」と思い、ちょっと名刺交換でも・・・とお近づきになりに行きます(笑)先輩の方が多いですが、共通しているものがあるというのは大事だなと思います。きっかけ作りは自分から行かないと難しいですね。 |
アンケートではコミュニティを希望される方が多かったんです。 |
用松:(ITコーディネータなんだし)うまくITを活用したら良いのでは?(笑) |
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コミュニティはテーマが合った方が集まりやすいでしょうか |
播磨:最初にあった、飲食店とかそういうものではないですが、お店、小売業などは、女性ならではの気づきのある世界はたくさんあるはず。そういうビジネスモデルにおける、女性同士の情報共有は価値があると思います。男性には気づかない・出来ない世界です。どういう世界に女性の強みを発揮できる領域があるのかを見える化していくと、そういう仲間が集まって支援していく形ができるんじゃないかな。 用松:そういう意味では、漠然と「女性ITCで交流を深めましょう」よりも、「女性ITC+テーマ」みたいなものがあるほうがよいと感じます。例えば今ITCの女性仲間と農業のFacebookページを立ち上げているのですが、女性の目線の切り口から、農業のニュースを拾ってきたり興味ある内容を調べたり取材したりすると見ていただいている方も本音の意見を(暖かい感じで)言ってくださる感があります。 とはいえどういったものを「テーマ」にするかという議論があるかと思いますが、女性特有のケアみたいなものが発揮しやすいようなテーマ、飲食店とか具体的に出ましたが「こういう分野は向いているけど、このへんの話は不得意かもしれない」という経験知的なものがヒントになるのかも知れません。 漠然と「女性ITC」だけじゃなくて、プラス何か、こういうのがあるのでは?といったものが見えてくると、それをきっかけにしたコミュニティの方が繋がりやすいかも。どうでしょうか? 我妻:地方にいると、こういう機会を設定して頂かないと、例えば、Facebookで皆さんと繋がりましたとなって、皆さんで会いましょうといっても「行けない・・・」のが、正直な実感のところです。私も関東圏に居れば、時間を合わせて調整が出来るのですが・・。地方、まして人が少ないところは、なかなか難しいです・・。 |
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![]() 用松氏のお話しする農業ページはこちら 農業かわら版 |
渡部:地方にいても距離が感じられないのがSNSの良いところだと思います。「女性ITC」の集まる場所をSNSにも作ってるよと、会う人会う人に口コミで広げてみる(笑)これ知ってる?的に知り合いから広めていく方が早そうな感じがします。テーマがあった方が話しやすいし、参加もしやすいし。例えば毎週木曜の夜は「ITC女子会」と開催日を決めてみたり、今週のテーマは「農業で」と決めてみたり。そこで参加する皆さん1つは何か必ずコメントするみたいなイメージではどうでしょう。私は最近農業支援アプリを勉強中なので「最近話題のアプリ、ご存じですか?」みたいな話や、「この間、テレビにも紹介されていましたね」等、話題に出来るかも知れません。 |
冨田:今、農業熱いですよね。 |
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用松:確かに、女性同士で話したほうがいい部分もあるかも知れない。男性がグループにいると、意外と男性主体の意見で終わることがある。 播磨:ドキッ 一同:(笑) 播磨:この場に私、座ってて大丈夫かな・・ |
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用松:いえいえ!そういう意味じゃなくて(汗)確かに、「あ、そうですね」と言う女性も結構多いというか、女性同士となると意外と面白いものが見えることもあります。 こういうのって組織的にとか網羅的に(平等に)って話になっちゃうと、たぶんなかなかうまくいかないと思う。やはり「私こういうことをやりたいわ(やってみたいわ)」という方のキャッチを協会がやって頂けるといいかも知れない。会社じゃないので一方的に「じゃぁ、XXさんお願いします」と言われても、なんで私なんだっけ?となりそう。 我妻:例えば、私、こういう事やりたいんだけど、こういう事が出来る所はどこにありますか?という聞き方も必要なのかな?と思いました。さきほどコミュニティの話をしていましたが、知らないと会合や勉強会にも行けない。行きたいけどこに聞いていいのかわからない時に、そういう情報があったら、私こういうこと勉強したいとか、こういう発想があるのですが一緒に考えてくれる人いませんか?とか、調整してもらえたりするといいのかなって。ただ、一方的に協会になんとかしてくださいというもの難しい所で、ある程度、情報を収集して、マッチングして頂けると、もうちょっとコミュニケーションが取りやすいのかな?と思います。 冨田:さっき、タブレットの話が出ましたけど、やはり女性って、PCより圧倒的にスマートフォンとか多いのに、なかなか使い方について聞ける人がいなかったりとか、アプリの開発者も山ほどいるのに、アプリ開発者は自分で考えて作っている。その辺で、女性だからこそ必要なものって、スマホで情報も取っていて、情報交換もしている。 あと、子供に対してスマホやタブレットを持たせるときにどうしましょう?という勉強会はすごく需要がある。セキュリティをどういうようにすれば、子供が安全に使えるかという具体的なものを、ITC女性組織みたいなもので発表してみたり。これだったら集まらなくても、みんなでいろんなところで討論したものを纏めて発表。知名度を上げていくと、地域ごとに「こういうセミナーをしてほしい」という需要もあったりするのでは? |
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どんなテーマが集まりやすいですか |
冨田:業種になってしまうと、自分が支援しているところに「農業ないわ」とかなってしまいますが、こういうのだったら何についても関係する事なので、みんなに共通する身近なものから初めてみる。 |
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播磨:我妻さんが言われたような問いかけが、オープンであり、検索できるようになっている仕組みっていいよね。去年、カンファレンスでもあった、 冨田:OKWaveさん 播磨:ああいう情報がITC内でもあれば、誰かが一度質問して答えの合った内容はその後にも役に立つようになる。そういうものをみんなで作り上げて、形に出来るといいよね。 |
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お話を終えてどうでしたか |
渡部:皆さん、様々な事柄をテーマに上げながら、どんどん広がっていくのも女性らしさかな?と思いました。始めていくのは良い事だと思います。良い方向に行けばいいですね。アンケートに、「協会が何をしたら良いですか?」と言った設問がありました。私は、「別に協会がする必要はないです」と書きました。何かやらなきゃいけないのは本当はITC自身だと感じています。本来ならばこちらからアクションを起こすところを、まずは声をかけていただき、感謝しています。ありがとうございました。 我妻:ここまでITCの方と会う機会が少なくて、自分が所属している届出組織の方や、カンファレンスでお知り合いになった方くらいしか機会がない。今日は女性の方に会えるのを楽しみにて来ました。今日、こうやって意見が聞けて、やっぱり発想が違うのですごい刺激になりました。また、勉強して行きたいと思っています。 冨田:女性だけって好きじゃないんだけど(笑) こういう取組自体があっても良いかも知れません。協会に何をしてもらうという訳ではないのですが、先ほど言っていたように何か裏付け、協会の信用みたいなところで、みんなが発言できるような場があればもっと良いかなと思います。女性ITCがこんなことしているよということがわかると、コンサルになりたい方も多いので、ITCを取得してそういうことをしたい方もいらっしゃると思います。そうすると定年間近なおじさんに任せるよりも、若いお姉さんが来てくれた方が活性化もするし(笑)、新しい事もどんどんお話し出来るというところで、女性のひとつの職業として認められるぐらいの発言が出来るような場を作って頂ける、というか、一緒に作っていければ良いですね。 用松:ITCでご飯が食べていけるかってというのは、ずっと昔から言われています。実際景気の影響や時代の流れなどもあり、独立してやられていた方も、なかなかコンサルタントだけでやって行くには厳しい時代になっています。女性同士のコミュニティを作るにしてもそれが目的ではなく、ITCの女性同士が関わることで、ビジネスに結び付く可能性を感じるものを生み出せないと一過性で終わってしまうかもと思います。 黒澤:私はあまりITC目線で見たことがなくて、あまり意見が言えなかったのが申し訳ないです。実際、私も資格を持ってはいるのですが、ITCの実態が見えない所がありまして、実際どういう活動をしていて、今日もコミュニティがあるというお話しを聞いたので、そういうコミュニティがあるのかどうかも見えないところがあって、どういう活動をしているのかというのが、もっと分かって、発信するようなところがあると、より良いんじゃないかな?とは最近感じていました。私もいろんな所に参加させて頂いて、自分の仕事に行かせるといいなと思っています。 播磨:協会のH25年度の事業計画で、「オープンとサービス」と書いている。もっと現場のために何かしたい。しかし、我々が主体的に出来る訳ではない。現場の為に何をしないといけないのかという取組をもっとスピーディーにやっていかないといけないし、変えていかないといけないと思っています。そういった中で、これからの女性が活躍できる方法としてコミュニティは一つの場になるではないかと思っています。なぜなら、みなさんのように、こんなに頑張っているITCの方々を目の当たりにしていると、絶対にもっと世の中に何かできるはずと思っている。そういう活躍されてること、あるいは女性ならではの強みというものを、コミュニケーションの中で、もっともっと見える化していくことによって、世の中に対するものも発展的に進めていけるんじゃないかなとも感じています。今日いろいろ意見を聞いたうえで、どういう形でみんなの思いをどう進めて行くかもう少し整理して、コミュニケーション取りながら進めていきたいなと思います。 |
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![]() みなさん、ありがとうございました! 最後に全員でパチリ |
~編集後記~ | |
2回に渡りお送りした女性ITC座談会でしたが、いかがでしたか? |
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当日は色々なご意見をいただき、今後の協会活動においてのヒントがたくさんありました。皆様のご意見を参考にして、ITC同士のコミュニケーションが生まれ、もっと繋がって行く“場”の提供が出来るように進めていければと考えております。第1弾として(?)座談会終了後に、都内近郊の女性ITCの方々での懇親会を開催致しました!12名の方々にご参加いただき、皆さま積極的にお話をされ、大変盛り上がりました。 |
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今回の座談会をきっかけに、サロンを計画しました!! |
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