合格体験記

2012.07.10

株式会社 KIS 松岡 祥仁様


 
   
Q1:
 
ITコーディネータになろうと思ったと思ったきっかけは何ですか。
 
A1:
 
社内で昇格のための必須資格の一つだったため
 
Q2:
 
受験対策(勉強方法)はどのようにおこないましたか。
 
A2:
 
テキストの勉強と会社が実施した対策講座の受講
 
Q3:
 
実際の受験する時に留意することは何ですか。
 
A3:



 
受験する方々はSIerやベンダー側の方が多いかと思います。
その視点で問題を見てしまうとひっかけ問題にはまってしまいます。
常にユーザー側の視点に立って問題を紐解くことを心掛けた方が良いでしょう。
 
Q4:
 
ITコーディネータになって魅力を感じるところは何ですか。
 
A4:





 
問題解決のメソッドを活用する術を学び、それを実践する場を与えられるので、身体に染み込みます。
それはお困りごとを抱えているお客様を助ける大きなツールになりますし、自身の日常生活でも絶えないトラブルに対して適切なプロセスで対応できるようになります。
これは明らかにひとつの「手に職」となります。
 
Q5:
 
その他(何でも)
 
A5:





 
 ケース研修で学ぶ内容は小学校で言えば低学年程度のものです。
それを高学年の先輩方からご指導いただき、お客様から揉まれて掴んだ技の数々を磨き上げ、存分に発揮してください。
その為に、各地域にありますITCの団体に加入するのが最短の方法です。
あなたと共に地域で活躍できる日を、心からお待ちしています。

 
   

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2012.07.10

株式会社 シー・エヌ・ディ 三宅 創太様


 
   





 
 2007年にITCになった三宅創太です。
 私は、モバイルを活用した業務改善を提案する業務に携っており、業務知識およびIT全般の知識をバランスよく習得したいといった気持ちでITC試験を受験しました。運よくぎりぎり試験に合格したので、資格取得をケース研修も受講しました。

 ケース研修では、幅広い世代の方と交流でき、ITCとしての基礎を学ぶと共に仕事に対する考え方や人生観など学べ、とでも刺激になりました。
 



 
 そうして2007年4月にITCになり、1年目は協会主催のイベントに積極的に参加しましたが、本業と異なることから、2年目以降ITCとしての活動は細々と続けているだけで、資格更新にさえ四苦八苦しているといったことが正直なところです。
 




 
 ただし、ITCの資格を持っていることの自分なりの意味を振り返ってみると、とても励みになっていることを改めて認識しました。仮にITCを取得していなかったらと考えると、「IT業界の激しい環境変化についていけたかな・・・」「多くの相談ができる方がいなかったな・・・」とぞっとします。背筋が凍ります。
 







 
 現在、経済環境が激変するなかで、過去から続く事業や業務を守るだけでは難しい状況です。必死で、新製品サービスを開発し、業務改善を行ない、他社との差異化を図る、付加価値の高い事業を行わないと事業継続が危うい企業が多くあります。ITCになることで、仕事がうまくいくという保証はありませんが、自ら何かをやりたいと思ったときには、とても大きな助けになります。なにかをしなければ、という気持ちを持っている方は、是非チャレンジして欲しい。無駄な業務を削減や企業の競争力をつける新たなビジネスの展開のご支援ができる機会は多くありますので、日本という国の魅力を向上するための滑走路として、“ITC”を是非、活用してください。
 
   

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2012.07.10

H-ITCom(エイチ・アイティコム)廣澤 博様


 
   
Q1:
 
ITコーディネータになろうと思ったと思ったきっかけは何ですか。
 
A1:




 
地元で独立を考えたとき、今までの経験を活かした資格は何かないものかと思っていました。
そんなとき、以前から薦められていた ITコーディネータのことを思い出し、「あ、この資格を取得してみよう」と思ったのがITコーディネータになるきっかけとなりました。
 
Q2:
 
受験対策(勉強方法)はどのようにおこないましたか。
 
A2:








 
私はケース研修からでしたの以下のような対策をとりました。

・自分なりに事前に課題の解答をまとめてから研修に参加
・研修日は研修日としてグループでの課題実施
・他グループの解答を聴き課題内容を再確認すると、課題に対して何かしら3回は考えるようにして基本をを押さえるようにしました。

ただ、これでも不安は残るもの。最後はプロセスガイドラインの基本事項を自分なりに整理して、確実に覚えるよう心掛けました。
 
Q3:
 
実際の受験する時に留意することは何ですか。
 
A3:





 
自分を信じること。諦めないこと。この2つに尽きると考えます。
120分で100問ということは、1問72秒です。悠長に考えることができないのがあたりまえですし、それは、今まで受験されたみなさんも同じで、とても大変なことだと思います。
最後は、自分を信じて解答し、投げ出さず諦めないことが大切だと考えます。
 
Q4:
 
ITコーディネータになって魅力を感じるところは何ですか。
 
A4:



 
経営者と一緒に現場に入いり、いろいろなことを考えることができる所です。
問題も多く、必ずしも成功事例ばかりが続く訳ではありませんが、経営者と一緒悩み、地道に解決へと繋げて行く所は、他の職とは異なる部分であり、魅力と考えています。
 
Q5:
 
その他(何でも)
 
A5:


 
ITコーディネータは経営者とのいろいろなコミュニケーションのとり方が大切だと考えます。私個人としては、試験はそのための前提となる知識を得るものとして考えて頂ければと考えます。
 
   

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2012.07.10

湘南アイティケア 小菅 康浩様


 
   
Q1:
 
ITコーディネータになろうと思ったと思ったきっかけは何ですか。
 
A1:

 
中小企業にIT担当者が少ない課題があることを知り、自分の能力で何か出来ないか?と思ったのがきっかけです。
 
Q2:
 
受験対策(勉強方法)はどのようにおこないましたか。
 
A2:

 
「ITコーディネータテキスト」を中心に、試験勉強を行いました。またITコーディネータ試験受験対策講座にも参加しました。
 
Q3:
 
実際の受験する時に留意することは何ですか。
 
A3:

 
テキスト内容を覚えることも大切ですが、実践的にIT活用を考える応用力がとても大切になります。
 
Q4:
 
ITコーディネータになって魅力を感じるところは何ですか。
 
A4:

 
それぞれ活躍する多くのITコーディネータの方々と出会い、繋がりを持てるようになったことが魅力です。
 
Q5:
 
その他(何でも)
 
A5:

 
商工会議所等の公的機関との連携は、ITコーディネータだから出来ているので、資格取得して本当に良かったと思っています。
 
   

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2012.07.10

株式会社NTTデータアイ 遠藤 仁様


 
   
Q1:
 
ITコーディネータになろうと思ったと思ったきっかけは何ですか。
 
A1:


 
次を実現するための手段と考えました。
①SEとして超上流工程に強くなりたい。
②新たなお客様を開拓するするための手法や能力を身につけたい。
 
Q2:
 
受験対策(勉強方法)はどのようにおこないましたか。
 
A2:



 
次の方法で試験勉強をしました。
①市販の模擬問題集を繰り返し解く
②市販の解説書を使ってキーワード等を覚える
(なつかしい暗記用グッズ(緑マーカーと赤シート)を活用)
 
Q3:
 
実際の受験する時に留意することは何ですか。
 
A3:



 
体調を整えることでしょうか。
試験は選択型ですが、選択に迷う問題が多く出題されます。
集中してじっくり問題文と向き合うためには、二日酔い状態は避けたほうが良いと思います(笑)。
 
Q4:
 
ITコーディネータになって魅力を感じるところは何ですか。
 
A4:


 
仕事以外の人的ネットワークが広がるところです。
特に会社員の立場としては、独立している生業を立てている方々の活動が参考になります。
 
   

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2012.07.10

株式会社エンカレッジ 玉野 聖子様


 
   
Q1:
 
ITコーディネータになろうと思ったと思ったきっかけは何ですか。
 
A1:




 
会社の創業時から折々に関わって下さった経営アドバイザーの皆さん全員ITコーディネータで、その頃から資格に対して憧れがありました。
弊社はITを含む教育研修の会社ですが、クライアント様との長いお付き合いの中では経営陣の悩みを聞くことも多く、的確なアドバイスや支援のためにITコーディネータを目指すことにしました。
 
Q2:
 
受験対策(勉強方法)はどのようにおこないましたか。
 
A2:





 
ITC愛媛主催の試験対策講座を受講しました。
また試験直前に「体感ケース研修」を受講したことも知識を深めることに役立ちました。
試験前にはPGLダイジェスト版を2回ほど全て書き写して全体の流れを確認し、事前に作っていた単語表の確認と対策講座での練習問題を3回繰り返しました。
 
Q3:
 
実際の受験する時に留意することは何ですか。
 
A3:



 
試験は時間管理を意識して解き進めることをお勧めします。
私は前半に時間がかかり後半はかなりのハイペースで解かないと間に合わない状態でした。
試験全問終わった時点で、残り5分を切っていました。
 
Q4:
 
ITコーディネータになって魅力を感じるところは何ですか。
 
A4:



 
これまで経験や勘を頼りに仕事をしてきました。
それも大切な要素ですが、成熟度に合わせ理論的に進めることの大切さを知ることになりました。
これが自社にもクライアント様にも役立っていると確信しています。
 
Q5:
 
その他(何でも)
 
A5:



 
ケース研修ではチームメンバーと議論を重ね切磋琢磨する時間が何とも良い経験でした。
現在ITC愛媛に所属していますが、同じITコーディネータの皆さんとの縦横の繋がりが広がりました。
 
   

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2012.07.09
過去にITコーディネータ試験に合格された方々の体験記を公開しています。
合格に向けてのポイントなど参考にしてください。


 
 ■ H-ITCom(エイチ・アイティコム) 廣澤 博 様


 ■ 株式会社 シー・エヌ・ディ 三宅 創太 様


 ■ 株式会社 KIS 松岡 祥仁 様

 
 
2010.07.01

株式会社コムチェア
亀井 貴裕

 私は現在グループウェアを主とした開発の営業職にあり、直接多くのユーザーに接しています。その中で、ユーザーにとって本当に役立つソリューションを提供できるよう、自分自身のスキルアップを図ることが、今回のITコーディネータ補の資格にチャレンジする目的でした。

 とはいいましても、これまでの経歴を申し上げますと、情報システムに携わったのは3年前に現在の会社に転職してからと経験は浅く、経営については大学の専攻で勉強した程度の知識しかなく、"これからこの資格を取得して様々な経験を重ねていこう"という立場でチャレンジした次第です。
  勉強をするにあたっては、一連の内容を単に頭に詰め込むだけではなく、それを実行できる実践力を身につけることを目標としました。

 具体的には、まずプロセスガイドラインを読み、大枠の流れをつかみました。コンサルティング業務やシステム開発の要件定義業務などの実務経験が豊富な方は、これを読めば、経営とITの橋渡しとなるITコーディネータの一連の「行うべきこと」と「学べきこと」を理解できると思います。ただ、経験の浅い私の場合は、正直なところ"単純に覚えて"、"なんとなくわかる"程度しか理解できませんでした。

 そこで、試験に先立ち、土日を利用してケース研修に参加しました。15日間、参加者同士で実際に疑似体験を行うことによって、「ITコーディネータはこのような流れで一貫してサービスを展開し」また「そのためにはこのような知識が必要である」ということが、これによって身をもって実感できました。
  また、ケース研修への参加と並行して、研修の予習/復習の目的で、認定教材を使用しました。テキストを最初から最後まで文章を追ってただ読んでいくというのではなく、おおよそ研修の流れに沿って読んでいったため、自分自身でも教材の内容を実感しながら良く理解できたと思います。

 学習の期間としましては、平日は通勤時間を利用して認定教材等を1~2時間読み、土日はケース研修に参加するといった内容で3ヶ月間学習しました。 最後に個人的な意見を述べますと、通常の筆記試験同様、まず一通りの知識を詰め込むことだけで試験を合格する可能性もあるとは思いますが、私の場合はそれまでの経験が浅かったため、実践のケース研修と並行して試験の知識学習を行ったことが、相乗効果のような形で良い結果につながったと思います。実務での経験が浅くても、ITコーディネータ補の資格取得は無理ではないと思います、ぜひ参考にしてチャレンジしてください。

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2010.07.01

株式会社コア
神山 恵美子

 10年近くシステムエンジニアとして仕事をし、今後のキャリアを考えると経営系の知識と経験習得の必要性を感じていた。 たまたま所属企業(株式会社コア)が協会の運営会員だということでその存在を知り、上司の薦めもあり第1回の「ITコーディネータ補試験」を軽い気持ちで申し込んだ。

 しかし協会の16分冊のテキストを前に、その範囲の広さと求められる内容の深さに途方にくれ、経験不足である自分の独学での限界を感じた。 しかし、会社の手前、落ちるわけにもいかない。たまたま、協会のサイトから対策講座の存在を知り日経リサーチの対策講座と模擬試験を、試験1ヶ月前に申し込んだ。

 「過去問が存在しない対策講座」、あまり期待はしていなかった。しかしその内容は期待を上回る濃いもので驚いた。講師陣はすべてITコーディネータインストラクターで、受講生の質問にいろいろな角度から親切丁寧に回答をし、時には後日調べ、メールなどで連絡をくれる。豊富な経験と深い知識と熱い熱意が、私たち受講生に、試験に合格するテクニックだけではない、ITコーディネータとしての何かを教えようと真剣であることが伝わってくる。今振り返ると、この先輩ITコーディネータの姿勢からITコーディネータのあるべき姿など、多くのことを学ぶことができた。

  この対策講座で知り合った同士と励ましあいながら、不安の中にもある種の達成感を抱きつつ当日試験に臨んだ。正直、広く深い試験問題に合格の手ごたえはなかったが、結果として合格をすることができた。

 ITコーディネータ制度の場合は、試験の合格や資格取得はGOALではなくSTARTである。試験に合格し、ケース研修も受講し、はれて認定書を手にはしたが、これから学ばなくてはいけないことはたくさんある。合格を機に、一緒に学んだ講習生同士のネットワーク、そして講師であるすばらしい先輩方と出会えたことに感謝し、今まで得た知識と、ケース研修での体験、そして今までには知り合えなかった人たちとの出会いを、自分のこれからのキャリアに生かしていかなくてはと強く感じている。

 個人的には、社内外を通じてこの制度の重要性と人材育成の必要性を多くの人に理解していただくのとともに、ITコーディネータとして教育の分野で貢献していかれるように、努力していきたいと思っています。

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2010.07.01

(株)管理工学研究所
大久保 潤

 私は、開発系のシステムエンジニアとして15年近く仕事をしてきましたが、これからのキャリアを考えたときに、経営に関する知識が必要であると感じていました。そんな時にITコーディネータのケース研修の募集があり、受講することにしました。この時点では「ケース研修が終わるまでに試験を受けるか受けないかを決めればいい、それよりはまずはケース研修を楽しんでいろいろな知識を吸収しよう」ということを目標におきました。

 ケース研修が進むにつれて、ITコーディネータの考え方や経営とITを橋渡しするアプローチ方法を知るにつれて「どうしてもITコーディネータ(まずは補)になってみたい」「ITコーディネータとしての活動をしてみたい」と思うようになってきました。ケース研修を受講しているうちに試験を受けたい気持ちが形成されていきました。
  次はITコーディネータ補試験の受験の具体的なアプローチです。あくまでケース研修を楽しみつつ、という前提を崩したくなかったので、ケース研修修了後に試験対策を行うことにしました。ケース研修の最終日が10月27日、試験日が11月24日ということで、約1ヶ月間の短期決戦となりました。
  このとき最重要課題としたのはITコーディネータプロセスガイドラインの読み込みでした。ITコーディネータとしての考え方、仕事の進め方はすべてこのプロセスガイドラインに記載されています。これを覚えないことにはどうにもならないと判断し、出張先に向かう飛行機の中でも必死に読み込みました。それだけではただの暗記にすぎないので、プロセスガイドラインをどのように解釈するか、という部分を補うために問題集を利用しました。問題集は欠けている前提知識をチェックするためにも有効でした。
  そして、最後に受験対策セミナーを受講しました。計3日間のセミナーでしたが,セミナーを受けることにより、自分で勉強しなかった(気が付かなかった)穴を補うことができました。この三本柱の対策により、なんとか短期決戦を乗り切り、合格することができました。

 これから受験される方へのアドバイスとしては、まず試験対策を乗り切るためにモチベーションを維持すること、文言の丸暗記ではなく解釈ができるようにすること、そして足りないところはセミナーでも何でも使って(手段は選ばず)補うこと。以上の3点をお勧めします。
ぜひ試験を制してITコーディネータになられ、それぞれの目標を実現してください。


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2010.07.01

NTTコミュニケーションズ ソリューション事業部
工藤 晶子

 「顧客企業に対してその企業の抱える経営上の課題、業務運営上の課題に対してITを活用した新たなソリューションを提供する」、それがこれからのIT業界に属する企業のミッションであると言われて久しいですが、私は顧客企業と共に「未来」を創造することを目標に、課題解決のために「戦略」から「実行・運用」まで一貫してサポートしたいと考えています。しかし、今までの営業のあり方では限界があり、自分自身のスキルアップを図ることが必要であると認識し、今回のITC補試験にチャレンジしました。

 学習の目標は補試験合格だけでなく、「顧客と今後の企業の戦略について議論ができるようになる」「その戦略を達成するための方法論をアドバイスできるようになる」ための、基本的知識を習得することとし、「なぜこのような流れで進める必要があるのか」また「そのためにはどのような知識が必要であるか」ということを、普段の自分の顧客企業とのプロジェクト活動と対比させながら学習を進めました。これら疑問に対する答えが自分なりに見つかるときが、試験に合格する時であり、今後の実務の中でも学習内容が生きた知識として本当に役立つことに繋がるのだと感じました。

 一通りの知識を詰め込むだけでは、学習に面白みがなくなり続かないと思います。常に、ITCとなって顧客企業の課題を解決している自分のたくましい姿を想像しながら、継続的に考える学習を実施する。それがITC補試験に合格するポイントではないでしょうか。

 私は、これからケース研修を受講する予定ですが、試験で得た知識を最大限活用しながら、今後の顧客企業の戦略課題解決をサポートできるようなITCになるために、さらに継続して学習していきたいと思います。ITC資格の取得に向けて、一緒にがんばりましょう。

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2010.07.01

横山商会 情報技術課
野崎 晴雄

「動かないコンピューター」という言葉があった。17年前にコンピュータプログラミングの世界へ足を踏み入れた私にとって、それが現実の姿だった。そしてもう一つの現実が「稼がないプログラム」である。私は事務処理用のプログラムを書くことが多かったため、私の顧客は殆どが経理担当者であり経営者であることはない。
<   コンピューターシステムを導入する目的は、一部業務の合理化(ほとんどが請求書発行)のみである。インタビューの初期段階では経営者も参加することもあるが、コンピューターシステムが戦略的に意味を持たない場合、次回からは担当者任せになってしまう。担当者は、自分の仕事の合理化ではなく、便利さの追及に夢中になり、完成したシステムは請求書自動発行機であることが多い。まさに「稼がないプログラム」である。あれから何本の「請求書発行システム」を作りつづけた事だろう? いつの頃からかコンピューターシステムの殆どは「金を稼がない」ものである、というのが私の中で常識化されてしまっていた。

 ITコーディネータの説明会に偶然にも参加することがあり「ITが分らない経営者、経営のわからないIT技術者」という言葉に大きなショックを受けた。「そうだったんだ。私のシステムが経営に役立たないのは、私自身が経営を知らないからなのだ」早速ケース研修受講を申し込んで再び驚いた。ナント宿題があるではないか。研修とは「与えられるもの」という感覚を持っていた。これが大きな間違いである。宿題をこなし、討論を重ね、取りまとめ、発表し、質疑を行なう。「参加」しなければ研修ではない。自分の頭がどんどん耕されて行く。グループの仲間、クラスの仲間達から常に刺激を受けながら、少しずつ変化して行く自分があった。
  私は、ITコーディネータ補の試験に2度挑戦した。今思えば1度目の挑戦は不合格でも当然だったかもしれない。試験勉強といえば一通りの復習と、通り一遍の問題集をこなしただけである。いわゆる知識を確認したにすぎない。その「不合格通知」が私のモチベーションを高めた。

 2度目の受験の前に、私は意欲的に読書した。プロジェクト関連、コミュニケーション関連、BSC(Balanced Scorecard)、TOC(Theory of Constraints)、CRM(Customer Relationship management)。勉強方法も変化させた。「研修さながら」に友人を相手に講義し、図解し、質問を受け、合意し、時には脱線までしながら、声に出し、歩き回り、目と耳と身体で勉強した。
  2度目の受験が終了した。知識レベルでは問題ないが、設問の殆どが(私の印象では80%)判断型である。実際にITCとして活動を始めると遭遇するであろう様々な状況に対する判断力を問う問題が連なっている。だからといって今までの職業上の経験で判断してはいけない。これは試験なのだ。「あるべき姿」を回答にしなくては正解ではない。

 運良くひっかかり(まさしくこの表現がピッタリ)合格通知を手にした今、私は以前にも増して多くの本を読むようになった。今思えば1回目の不合格通知がなければ、私のような人間はステップアップできないのかもしれない。不合格に感謝するなんてことはしないけれど、高いモチベーションを維持することが(しつこく、粘り強く)今後の活動にも役立つはずであると思っている。

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2010.07.01

多摩信用金庫
  清水 雅之

 ITコーディネータという資格は、ITという言葉が先行しているためIT系の仕事に従事している方の資格と認識している方も多いと思われますが、そうではありません。ITコーディネータは企業の経営課題を解決するための資格であり、ITは1つの手段です。したがって、ITコーディネータはIT系よりもむしろ経営系、つまり企業の経営戦略の相談に乗る仕事に向いていると私は思います。

 とくに私の勤めている金融機関は「お客様とともに時代に勝つ」というテーマで、お客様とともに考え、ともに良くなって行こうということを実践しており、この考え方にITコーディネータの力を融合すれば、さらにお客様のために何かできることがあると考えました。このため、経営系である私はITコーディネータ補の資格に挑戦することにしました。

 実際は上司にITコーディネータという、当庫の仕事に活かせそうな資格があるから挑戦のつもりで受けてみたらという言葉につられ、軽い気持ちから受験を覚悟したのですが、資格内容を調べていくうちに私の仕事には必要不可欠な資格であるという認識を強くしました。この「何のために資格を取るのか」という動機は非常に大切で、これが自分を動かす原動力にもなりました。また、初回合格を目指す私にとってはこの動機がよい意味でのプレッシャーになったと感じています。

 まずは試験に合格することが私の課題となったわけですが、どうやって試験勉強をするかが問題でした。ITコーディネータ補の試験を調べても過去問題はどこにもありません。 ITコーディネータ協会のホームページにもサンプル問題しか掲載されていません。サンプル問題も何をいっているのかさっぱり。調べた結果、対策講座を実施している研修機関がいくつかあることを知り、早速申し込みました。3月の終わりに説明会、4月に基礎研修があり、ゴールデンウィークのすべてが対策講義というコースに参加しました。対策講座で言われたことは、「応用問題が大半であるが基礎が十分でないと試験に合格しない。それには『ITコーディネータプロセスガイドライン』をすり切れるまで読むこと」というものでした。私は過去の経験上、ざっと基礎を読んで、ひたすら過去問題に取り組んできましたので、信じられず始めは教科書の模擬問題ばかり抽出して解いてみました。しかし、それではすぐについて行けなくなりました。講師の方にも「あなたは5月の試験ではなく11月の試験を目指したら」と言われ愕然となりました。その後、レベル別に教室を分けていただき集中して講義を受け、基礎の重要性がはっきりと理解できました。『ITコーディネータプロセスガイドライン』と『ITコーディネータカリキュラム作成ガイドライン』、そして『ビジュアル解説ITコーディネータテキスト』『ITコーディネータこれからの実践知識』の2冊の参考書を熟読し講義に望むようにしたところ、毎日行う模擬試験でもある程度の点数が取れるようになりました。

 しかし、依然として不安なのがどんな問題が出題されるか、不合格になったらどうしようというものでした。試験まで残り1週間。幸い、職場の暖かい協力のおかげで勉強の時間はいただけたので、その時間をフルに活用するため、まず必勝スケジュールを立てました。各単元を日別に振り分け、その単元に関することは全て読み、調べ尽くすという方法です。最終日には再度、『ITコーディネータプロセスガイドライン』『ITコーディネータカリキュラム作成ガイドライン』を熟読し、翌日の試験に備えました。

 試験当日、試験が開始され問題を見ると頭が真っ白。問題数が120問あるため、1問当たり1分15秒しかありません。初めから応用問題です。文章を読んでいるうちにも時間が経つのが感じられ、焦る自分が解ります。そこで深呼吸。再度読むとどんな基礎を応用するのかが解ってきました。それから無我夢中で問題を解き、迷った問題を解答したとたん時間切れとなりました。その時は合格の手応えはまったくなく、ただ終わったという感じでした。

 振り返ってみると、「基礎が大切」という言葉はこの試験中に感じたことだったのかということを悟りました。7月初旬にホームページで合格発表があり、合格を確認したときには深夜にもかかわらず家族中大騒ぎでした。翌日の職場でもしかりでした。いままでの苦労が吹き飛んだ瞬間でした。



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2010.07.01

キリンビジネスシステム株式会社
  廣山 葉子(第12回試験合格)

1.はじめに
 はじめまして。キリンビジネスシステムの廣山と申します。
 私の勤めるキリンビジネスシステムはキリングループのIT関連業務を担う企業です。グループ各社のパートナーとして、情報戦略の策定・推進からシステム開発、各種ユーザーサポートなどITを活用したソリューションを提供しています。
 私はそのなかで経営企画部に所属し、グループ各社の経営戦略をITで支援するために全社のシステムプロジェクトの生産性向上、品質向上に携わっています。
 今回、ケース研修でご一緒させて頂いたITCAの中塚さんよりITコーディネータ試験合格に向けた体験談を書いて欲しいと要望され、筆を取らせて頂くことにしました。これから受験される方がお一人でも多く合格されるよう参考になればと思います。

2.受験のきっかけ
 ITコーディネータを目指すきっかけは、昨年異動した現職でグループ会社のシステム構築がスコープ通り滞りなく進められているかチェックする役割を担っているため、「経営とITの両面に精通し、企業経営に最適なIT投資を支援・推進することができるプロフェッショナル」であるITコーディネータの知識は必要だと心底感じたからです。

3.ITコーディネータ合格のポイント
 まずは、プロセスガイドラインの基本原則を徹底的に暗記してください。
 これが頭に入っており、ITコーディネータになりきって回答すると自ずと正解を選択することができます。
 ただし、注意して頂きたいのはあくまでベンダーの立場ではなく、ユーザー側の視点で答えてください。
 ここを間違えると回答が正反対になる設問が多いように思いました。
 例えば、ユーザー視点では「投資効果が出ないものは中止を検討する」といった選択肢がありますが、ベンダー視点では「リソースや優先順位を再考し継続する」といった選択肢が用意されています。
 ITコーディネータを目指す方の殆どがベンダーの方と思われますので、十分注意して臨んで下さい。
  次に、COBITの成熟度レベルは頻出ですのでキーワードを押さえ、身近なものに置き換えるなどして必ず覚えましょう。

4.私の勉強方法
 「ITコーディネータ資格試験 模擬問題集(ASCII社)」を3回解きました。
 まず1回目は一問一答方式で問題に慣れることから始めました。
 つぎに2回目はフェーズ単位で問題を解き、自分の強み・弱みを知りました。
 また、不得意分野は解けるまで徹底的に繰り返しました。
 最後に問題集全頁を一気通貫で解きました。
 試験時間内にすべての問題が解けるよう時間との勝負です。
 簡単な問題は素早く解き、難題のために時間を用意しましょう。
 社会人になると勉強時間をいかに確保するかがポイントになるかと思います。私の場合、基本原則を読んで、録音し、通勤時間帯で繰り返し聞きました。

5.最後に
 問題集や模擬テストの問題文は短めに設定されていますが、実際のテストでは長文です。
  読み切るだけで相当の時間を要しますので、比較的容易な問題はすらすら解いていき時間配分を間違えないで下さい。
  分かるところから落ち着いて解いていけば、絶対に合格できます!
 みなさんの朗報を期待しております。



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2010.07.01

株式会社シスミックインテグレーション
  中尾 順一(第14回試験合格)

1.はじめに
 第14回ITコーディネータ試験(2008.5.25)において、晴れて合格者となったが、私にとっては(第12回及び13回に続く)三回目の受験であった
 今年で59歳となるが、ITコーディネータ資格取得がきっかけとなって今秋から、念願のIT業界に再就職することができた。
 ITコーディネータ協会(以下ITCA)のプロフィール照会で検索すると60歳  以上のITコーディネータ(以下ITC)の人数は全国で僅かに390名だそうだ。今後とも、さまざまの分野で活躍するベテラン実務経験者が挙って、ITC資格取得を目指し、人材交流の領域がますます拡がるようになればと思う。
 このたび、ITCAから私の受験体験について一文を求められたので、特に前記経験者の方々の受験を想定して、その対策として少しでも役立つならと思い、自らの体験記を寄稿することにした。

2.一回目の受験(2007.5.25)について
 雇用契約の終了(2007年4月末)を待って、自己研鑽のため一年間は勉強する計画を立てていた。そこで、まず手始めにITC試験の合格を目指しはしたが、その後につづくケース研修参加は、当初は予定していなかった。この時、ITC試験は単なる通過点と考えており、次なるIT系あるいは他の資格取得のための受験を検討していた。
 当然、試験に対する恐怖心はカケラもなく、試験区分として経営系さえ選んでおけば、これまでの経験をもとに判断できるのだから、この試験合格は、さほど難しくないと勝手に高をくくっていた。
 従って、一回目は、ダウンロード版PGL(プロセスガイドライン)とITCA認定教材「IT経営の最新知識」を入手し、漫然と受験勉強していた。
 試験当日も暢気なもので、設問の一つ一つの文章を吟味・熟読しながら「四肢択一」問題に取り組んだ。基本問題(40問)が終わりそうになった頃、ふと我に返って時計を見ると既に一時間経過。難題の応用問題(60問)が控えていることに気がつき、さすがに今回は、ギブアップかと焦った。
 それからは、脱兎の如く読み飛ばし、直感でもってマークを記し、タイムオーバー。こうして、第12回ITC試験はあっけなく終了し、見事に不合格。私の心境は正に曳かれ者の如くであり、粛々とケース研修受講の手続きを済ませることになったのである。
 しかし"人間万事塞翁が馬"である。このケース研修では、肩書にとらわれず他の若く優秀な参加者とのスリルのある議論が行われるなど、研修を通じて醸成された知識・体験・人脈等が如何に有意義であったかは、参加したが故に、初めて思い知らされることになるのである。

3.二回目の受験(2007.11.25)について
 ITC資格認定のためのケース研修は2007年11月11日に終了した。その二週間後に、受験した。さて、今回の受験対策に関しては、3ヶ月に亘るケース研修も無事修了した直後でもあり、基本的に遺漏なきものと思い込んでいた。よって、不合格懸念などに悩まされることも無く、次にチャレンジする資格試験の受験勉強に専念できていた。
 やがて、年が明けて、第13回ITC試験に対する判定が不合格と知らされた時には、正直心底仰天した。
 その後、ITCAから送付された「分野別正答率グラフ」を見ても「経営戦略フェーズ」と「IT導入フェーズ」は満点、また他の分野においても、かろうじて合格者平均正答率に近い円グラフの軌跡を示していた。
 しかし、あろうことか、円グラフの一点は鋭角に切り込まれ、見事に陥没していたのである。私の「モニタリング&コントロール」分野の正答率は三割以下の落第点だったようだ。しかし、それでも平均正答率は七割以上である。受験体験記などでは、七割の正答で合格と聞いていたので当時はITCAの合否判定に対して大いに憤慨したものである。
 ITCAは現在も「個別の点数及び合格ライン、合否基準等は公表しない方針」を堅持している。従って過去問題の内容並びに正解、配点などは一切公表されておらず、事の真相は今日も謎である。
 しかし、自らが演じたこの受難劇は、本人には不本意な結果ではあったが私を含め、ITC試験合格を目指す受験者には、常日頃の慢心を戒める良い教訓として受けとめていただけそうだ。

4.三回目の受験(2008.5.25)について
 前回の不合格判定を厳粛に受けとめ、第14回ITC試験を目指すことにした。
 思い起こせば、今までは試験合格の最短コースを歩むことのみに関心があったようだ。今回の受験では、少し目線を上げて取り組んでみようと思い始めた。そもそも、試験合格は一つの目標であって、究極の目的ではない。
 二度の不合格判定もこの際、折角の機会であると受け止め、本格的に勉強することが、自らの将来に向け得策であることに気づき、方針を改めた。
 この心構えができれば、少なくとも一度や二度の不合格判定で悩む必要はなくなる。
 そこで、前記の視点から、ITCA認定教材・推薦図書を中心に、特にケース教材として有用となる書籍を選び、速読を念頭に幅広く長文読解を試みた。
 また、一方で具体策として、情報戦略モデル研究所の「ITコーディネータ試験対策コース(2日間)」を受講することにした。この時の講師の指導が試験対策としては、最も有効であったように思う。
 さすがに、三回目の受験は自信過剰とはならず、運を天に任す心境で試験会場に臨んだ次第である。この時の第14回ITC試験に対する判定は合格であった。

5.受験対策について
 最後に、このITコーディネータ試験を三回受験した体験から、私なりに考えた末、受験の予備知識として特に次の三点を挙げ、注意を促したいと思う。下記用語とその解釈について、常日頃から、関心を持つようになれば受験に際して、設問作成者の視点に立って、個々の試験問題を見ることができるようになるはずだとの考えである。
 (1)IRT(Item Response Theory:項目応答理論)
 (2)設問作成者の視点から見る「多岐選択・良問の作り方」
 (3)コンテキストとコンテンツの識別
 何故ならば、私も含め多くの実務経験者がITC試験に失敗するケースではこの三点の認識を欠きがちであるように思う。
 例えば、そのひとつ「(3)コンテキストとコンテンツの識別」に関して解説すると、私の場合なども素直に下記解釈a:を受け入れることができていなかった。与えられた設問に対して、私独自・独特の立場・見解・感性が強く働くためであろう。長年蓄積された嗜好や習性から脱却できるようになるまでに、相当の時間の経過が必要であったようだ。

 a:(当たり前のことではあるが)"ITC試験の応用問題"は「受験者である、あなたの見解」を聞いているのではない。
 ITC試験問題は、設問作成者が提示する「解説・モニタリング結果等のコンテンツ」を読んで、この設問作成者なら是とするであろう、コンテキストを素早く察知・共有できることの証明として「四択の答案コンテンツのうちの一つ」を選んでみせよ!と要求しているのである。
 その"コンテキスト"とは即ち「ITコーディネータの立場」と言い換えることができる。

 今回の体験を通じて、学んだ教訓を忘れず、自己研鑽に努める所存である。



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2010.07.01

日立ビジネスソリューション株式会社
  技術本部次長  藤田一郎(第14回試験合格)

■□■ 1.はじめに ■□■
はじめまして。
日立ビジネスソリューションの藤田と申します。

私の勤める日立ビジネスソリューションは、横浜に本社を置くIT企業です。ITに関する専門企業として、お客様のITコンサルティングからシステム開発、運用保守、製品開発まで一貫したサービスを提供いたしております。当社では、全社で36人のITコーディネータ資格者がおりますが、そのなかでITコーディネータの資格を活かし横浜、東京地区の中堅企業様のコンサルティング業務を行う部署もございます。

私は57歳という高齢?でしたが、率先垂範をモットーにチャレンジさせて頂きました。今回、ITコーディネータ試験合格に向けた体験談を書いて欲しいとのご要望がありましたので、筆を取らせて戴きました。これから受験される方のご参考になれば幸いです。

■□■ 2.受験の経緯と合格のポイント ■□■
私の場合、幸い会社の理解が得られ、まずケース研修受講から始めました。ケース研修は、いろいろな企業あるいは事業主の方とグループを組んで研修発表を行い、楽しく学ぶことが出来ました。

事前に、ケース研修の受講のみでは試験合格は難しいと聞いておりましたが、試験準備に多くの時間を掛けることが困難な状況であったため、とにかくケース研修で学んだことは絶対覚えるよう真剣に受講しました。あとで思うと、ケース研修で受験に必要な知識のうち60~70%は得られたと思います。皆さんも事情が許せば、先にケース研修から始めるのも1つの方法と思います。

それから、市販の模擬問題集を一通り解いて出来なかった所を暗記メモに書き出しました。これで万全と思いましたが、実は第1回目の試験は失敗しました。敗因は、時間配分でした。2時間で100問という問題数は、じっくり考える余裕を与えてくれませんでした。私は7割しか解答できずあとは空欄となってしまいました。

前回の敗因を踏まえて、2回目の受験では時間配分を最重点に出来るところから解いていく、解答に迷ったら深追いせずとばして後で考える、というようにしましたら時間はかなり余りました。余った時間で、今度はとばした所を再考することができました。

私の2回目の試験の場合、事前の勉強は第1回目で作成した暗記メモをサラッと見直しただけで特に負担はありませんでした。それから、脳の疲労回復のため試験開始前にチョコレートを1枚食べました。

■□■ 3.最期に纏めますと ■□■
(1)問題は長文が多く読むのに時間がかかる。常に時間配分を意識する。
(2)ITコーディネータの立場を念頭に解答する。
(3)事情が許せば、ケース研修を先に受講することは有効です。
(4)市販の問題集を解いておく。
(5)脳活性化のため、チョコレートorブドウ糖を服用。
皆様方のご健闘をお祈りいたします。



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2010.07.01

ソラン株式会社システムコンサルティング事業室
  荻原 信一(第11回合格)

■□■ 1.動機付け ■□■
ITベンダーに入社以来、システム開発部門にて
・古くは官公庁向けシステムの設計開発、
・電機メーカー様の生産管理システムに約10年、
 うち多くをエンドユーザ様および部門長、経営者向けのデータ活用の
 しくみの提案と構築に費やし、
・その後プロジェクトマネジメント、部門マネージャー兼営業
 というキャリアを歩んできた私が、コンサルティング部門に異動を命
 ぜられ、以来、ITコンサルタントとして「お客様のために、お客様と
 ともに」をモットーに過ごしてきました。

コンサルティング部門には、コンサルティングのバイブルとなる一連の
成果物体系が整理されてはいたものの、お客様の課題ひとつひとつに身
一つで立ち向かっていくのは駆け出しのコンサルタントにとってなかな
か勇気がいるもので、まさに毎日が手探りともいえる状態でした。
そんな時、ITコーディネータでもある会社の上司からITコーディネータ
の役割とプロセスを学び、私自身もITコーディネータのスキル習得を強
く望むようになりました。

■□■ 2.ケース研修は、真剣でした ■□■
ITコーディネータ試験より先にケース研修を受講したため、思い起こせ
ば、手探りからの再スタートだったような気がします。

ケース研修では、インストラクターの一言ひとこと、課題の一つひとつ
が自分に新しい発見をもたらし、日を追うごとに少しずつ成長している
ことに気付くことができました。

土日のケース研修を終えると、リアルなお客様の課題に対して、何か新
しい気付きをもたらすことが出来ないかを考え続ける日が続きました。
ケース研修の課題と実際のお客様の仕事がちょうど同時並行で進行して
いたため、土日と平日で予習復習と実践を繰り返す形となり、まさに身
によくつくケース研修となりました。
ケース研修も終盤を迎え、お客様の仕事もフィニッシュに近づくころに
は、自社のコンサルティングの成果物体系も理解し使いこなせるように
なり、コンサルタントとして歩んでいく自信を持つことができました。

■□■ 3.合格には強くイメージを持って ■□■
試験そのものは、プロセスガイドラインの読み込みと一般的な試験問題
をいくつか解いた程度で、体験記として書けるような出来事はあまり無
いのですが、何より大切なのはITコーディネータのスキルを習得した後
の自分自身の姿を強くイメージすることだと思います。

・土日のケース研修を終えて、月曜日にお客様の前で何をするのか?
・ITコーディネータに合格したら、お客様に向かって何が出来るのか?

そんな問いかけを自分自身に問いかけ続け、真剣にケース研修の課題と
向き合ったことが、自分自身への継続的な動機付けとなり、その後のIT
コーディネータ試験に取り組む原動力となったと確信しています。

昨今では、ITコーディネータ試験に合格してからケース研修を受講され
る方がほとんどと聞いておりますが、まずケース研修に真剣に取組んで
実践力を身に付けてから受験されるのも一案ではないかと考えておりま
す。

■□■ 4.最後に ■□■
ITコーディネータは、共通言語で語り合えるスキル体系を持ち、仲間と
共有できる何とも恵まれた資格です。

仕事を離れて情報共有したり、相談に乗ったり乗られたり、時には勉強
会で集まったりお酒を飲んだり・・・ケース研修で知り合った仲間は、
いつまでも仲間なんだな、とか、インストラクターの先生方との出会い
と師弟関係もすばらしいものだなぁ、などなど寄稿にあたり振り返って
しみじみ感じ入ったりしています。
資格取得の通り道と割り切らず、ぜひ、いい仲間作り、師匠との出会い
も楽しんでください!

まもなくITコーディネータ試験の受付が開始されます。
いつの日か同じ職場、同じプロジェクトで一緒に仕事ができるのを楽し
みにしています。



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2010.07.01

つなぎ屋 代表
  峯下 久敏(第13回試験合格)

■□■ 1.ITコーディネータになろうと思ったきっかけ ■□■
これまでIT屋としての実務を大小あわせて約30プロジェクト程、経験さ
せていただきました。その中で様々なトラブル、様々な人間関係にさら
され、知識とマネージメントの大切さを実感してきました。

その中で「ITという道具を理想と現実を考慮したうえでの利用支援をで
きるような人間」になりたいと日々思うようになりました。
ITコーディネータの使命は「経営改革の支援、経営とITを結ぶ人材、IT
新改革戦略の推進を担う人材」であり私の理念に近いと感じ、取得しよ
うと思いました。

■□■ 2.試験当日までと試験当日 ■□■
ITコーディネータ試験合格のための勉強は、先人に学ぶという観点から
「ビジュアル解説ITコーディネータテキスト(日本経済新聞社)」と
「ITC試験対策コース(日経リサーチ)」で行いました。
試験対策コースでは、テキストだけでは伝わらない研修講師の熱意と
勉強法、隣にいる受講生の緊張感にやる気が刺激されました。

そして試験直前の2週間は、勉強時間が取れない中での追い込みになっ
てしまったため、試験対策講座時に配布された「ITCプロセスガイドラ
イン(ダイジェスト版)」と協会ホームページにて配布されている「プ
ロセスガイドライン」で行いました。
ITコーディネータとしてどのような姿勢で対応するかをイメージし自分
にいい聞かせながら時間がある限り何回も熟読しました。

試験当日は、「ITCプロセスガイドライン(ダイジェスト版)」の流し
読みを行い、試験開始直前に「甘いチョコレート」を食べました。

そして試験中は、「ペース配分し全問回答することに専念する」「自分
の過去の経験と行動ではなくITコーディネータとして自分はどう行動す
べきかを考え答える」を心がけました。

 ■□■ 3.試験が終わって ■□■
試験に無事合格し、苦しいけど良い出会いがあり楽しかったケース研修
も終わり、ITコーディネータになれました。

今世間は不況といわれます。だからこそ役にたたないIT投資は防ぎ、IT
により効率化しコスト削減を行い、ITを経営の道具として活かす必要が
あります。

私は、「ITコーディネータ」として理想と現実を考慮しながら、経営者
や利用者と同じ目標に向って手を取りあって頑張り、結果を出し、幸せ
を感じ笑顔が見られる。そういう仕事をしていきたいと思っています。

もうすぐ次のITコーディネータ試験があります。仕事をしながらの勉強
は大変だと思いますが、同じ使命を持った同志が増えることを楽しみに
しています。受験される方、頑張ってください。



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