今回は、今年の8月よりITCふくしまの理事長になられた齋藤瞳さんと我妻くるみさんに女性ITCとしての活動のお話しを伺いました。齋藤瞳さんは若いながら株式会社アイ・フォーサイトの代表であり独立系ITCとして活躍。我妻くるみさんは株式会社コンピューターシステムハウスで活躍している企業内のITCさんです。株式会社コンピューターシステムハウスは最新号の機関誌「架け橋」(第13号)でもご紹介中です。こちらでは薮内社長のお話しも記載しておりますので是非お読みください。機関誌「架け橋」はこちら | |
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■ITCふくしまについて | |
Q,ITCふくしまとは? |
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ら選ばれたのかなと思っています。 もう一つは、女性初の理事長ということで目立つのではないかという狙いもあったと思います(笑) これからはITCふくしまもベンダー系ITCに任せる!君たち頑張れ!と託された感じです。 |
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■女性ITCとして | |
Q,お仕事内容を教えてください。 齋藤:もともとはベンダー系の企業内ITCでしたが、会社内でコンサルティング部門のみを独立させることになり、現在はコンサルティング会社の代表として業務改革、事業計画の立案からIT導入の支援などITCの支援内容そのままをやっています。また、企業さんの財務的支援やバックアップも大切なお仕事です。中小零細の企業さんはまず目先の課題を抱えている事がとても多く、会計士さんや税理士さんではないのですが、資金調達のために事業計画書が必要な場合の支援をしています。企業さん自体の足場がきちんと固められて、次に業務改革だったりIT投資だったりステップアップできるようなコンサルティングをしています。ベンダー会社が別にあるので、IT導入から先はそちらにお願いし、私はお客様の意識改革をお手伝いしています。 我妻:私はSEとしてシステム構築の営業、導入支援などお客さまとはシステムで関わる仕事をしています。ITC取得後は、システム導入後の提案もできるようになり今より良くなればと考えながらやるようになりましたが、ITCの仕事をしているかというと全面的ではありません。ただ、自分の仕事の中でITCの知識を活かしていく。ベンダーのITCだとそういう動きになるのかなと思います。 Q、女性ITCとしての強み・弱みとは? |
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我妻:男性だったら・・というのは昔は結構ありました。営業に行くと出てくる担当者の方に娘っ子が来たという感じであまり話を聞いてもらえなかったりした経験がありますが、最近は担当者の方も女性が増えて来ましたし、お話しする方が女性ですと、女性視点からのきっかけが作れ、男性には話にくい事も話しやすい利点があります。また、お仕事で競合と被ると大抵女性は私だけだったりするので印象に残りやすいですね。話す口調も男の人と違うので印象に残りやすい。 後は男の人の場合はプライドが邪魔して聞けないことを女性は聞ける!というのがありますね。結構何でも聞いちゃいます。 | |
向うも男性に聞かれると答えないけど女性だったら、というのがあるので、そういう感覚がだんだんわかってきたんですね。「ここは聞いても大丈夫!」とか。最近、それがものすごく強みになってきたなと感じます。あと、怒られ方も違いますね(笑) 齋藤:中小企業は役職とは別に、社内の実情を把握しているのが女性が多い気がします。 私のイメージだと「コンサルタント」は上からの指示型な気がしますが、ITCは経営者と一緒に寄り添って、同じ目線でやっていくところがITCならではで、女性ってそういうのが上手いんじゃないかなと思います。やはり、女性は印象に残るし可愛がられますね。経営者さんとも話が弾み、次に訪問させてもらってもいいですか?ときっかけがつかみやすく、名刺交換しても結構覚えてもらえるところも多いです。企業内ITCをしていた時は会社からも上手く使われていたんじゃないかなと思います(笑) 我妻:それはありますね(笑) Q、社長になられたきっかけは? 齋藤:福島県にも専門家派遣事業があります。ただ、専門家として登録してもベンダーとしてユーザー先に行ってはいけませんよという注文がありました。それであればエフイーシー(ベンダー)の中からコンサル部門を独立させて、ベンダーと一線を引いたひとつのコンサルティング会社として事業をしようという話になりました。その中で、元々エフイーシーというベンダーの中でITコーディネータの資格を持っているのは私一人だったこと。中小企業の代表や経営幹部の方に、IT面だけでなく経営面でのアドバイスをするためには、自らも経営者の立場にならないと対等に話ができませんし、経営者の悩みや苦労といった面が分からないこと。この2点を理由に自ら立候補しました。また、ベンダーも中長期の視点でコンサルティングをやっていかないと将来のビジネスに繋がっていかないという意図もあります。(期待もあるし)しっかり結果を出していかないと! Q、プライベートな部分はいかがですか? 齋藤:経営者さんを対象に伺うことが多いので、遅い時間が多かったりします。また、研修をやる際はどうしても土日。独身のときはそんなの関係なく「はい!いきます!」とフットワークが軽かったのですが、結婚するとそういうのがなかなか難しい。家族、会社の理解を得ながらやっていくしかないと思っています。 我妻:私は実家の近くで一人暮らしをしています。ここ最近休みがなく、帰りも遅いですし、出張も多く私の家族が普通に生活を送っている時間帯に私はほとんどいません。そうなると生活のリズムが合わないので、生活を分けている状態です。一人なのでやることはやらないといけないですから、土日は主婦をしているというケースが多いです。 |
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でも、仕事が忙しくなるとそこは後回しになるので反省すべき所かなと思っています。休みの日は趣味に走っていますが、仕事もして家事もして女性は大変ですよね。この点は男性良いですよね。私も嫁が欲しいです(笑) 齋藤:結婚前は「俺が家事をやるよ!」と言っていたのに、結婚したら「何で朝ご飯ないの?」ですし。ちょっと家庭内の改革も進めながらやらないとダメですね(苦笑)。 |
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■今後の展望 | |
Q,ITCふくしまとして |
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そうすると今までそれが潤沢にあった企業さんが自分達で開発して仕事がしたいとなっても、自ら仕事を取りに行くのは難しい。そういったことも考えながら出来ると良いなとも思っています。ITCふくしまや情産協と協力しながら、そういった仕組みを少しずつ作りたいと思っています。そこで、理事長に頑張っていただくわけです(笑)。私はサポートで。 | |
齋藤:ITCふくしまとしてビジネス志向部分をどんどん追及して、会員のみなさんのビジネスに繋がるような組織をこれからも続けていきたい。『ITCふくしま』、『情産協』というそれぞれの形があり横の繋がりが出来ておりません。今までも頑張っていたのですがなかなか上手くいかない。ですが、今回、私と我妻さんのタッグが出来たので上手く女性としての強みを生かしながら県内のITCさんやベンダーさんとの繋がりをもっと強くしていきたいです。そうすることによってITCのビジネスにも繋がるし、ベンダーさんや地域のビジネスにも繋がっていくのかなと思っています。 Q,ITコーディネータの女子会ってどうでしょう? 我妻:あれば参加したいですね!他の地域にどういう方がいるのか会ってみたいです! 齋藤:3、4年前に12名で東北のIT女性の会を作ったことがありまして、ベンダーさん関係なく女性に会ったら手当たり次第「入ってみない?」と誘って集まった会だったんです。同じような仕事をしていても話す内容とか視点も全然違っていて、私の尊敬する先輩がいらっしゃったんですが、その方の話を聞くだけでも参考になりましたし、生き方や私生活のお話しや、仕事と両立の方法等の裏側のお話も出来きました。男性中心の異業種交流会だとそういう話までなかなか出来ないので、女性だけっていいなぁと思います!その女性会も、異動だったり結婚、出産だったりで消滅してしまいましたが、できればまたやりたいと思っています。また、私も他の地域の女性ITCの方にも会ってみたいです! 齋藤さん、我妻さんありがとうございました! |
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※※編集長のプチ日記※※※ |
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今年のコンピューターシステムハウスさんの忘年会はコスプレ祭だそうです。我妻さんはベルばらのオスカル。すごく似合いそう!いただいたお土産、毎日使っております(メモ帳とマウスパット)。ありがとうございます。 今回が初めての取材だった副編集長もとても頑張りました。次回からさらに期待です! |